キャンプ旅用自転車 バッグ類

キャンプ旅用自転車に欠かせないのが、キャンプ道具などを運ぶためのバッグ類です。自転車旅でメインの一番大きいバッグを何にするかという点では、最近は大型のサドルバッグを使ってキャリアやパニアバッグを付けないいわゆる「バイクパッキング」系が流行っているようです。

もともと「バイクパッキング」という言葉に「キャリアやパニアバッグを使わない」という意味はないらしいのですが、最近の言葉の使われ方では「リアキャリア派」と「バイクパッキング派」に分類されているような感じがします。ここら辺、バイクパッキングの歴史的な考察に関しては、以下のサイトで非常に興味深く深堀りされているので興味がある方は読んでみてください。

資料でたどるバイクパッキングの歴史と未来
自転車遊びのキーワードとしてかなり定着した感のある「bikepacking / バイクパッキング」という言葉。ただ、実際にそのスタイルを取り入れている人でも、定義については認識が曖昧だったりしないだろうか。そこで今回は対談形式で「bikepackingとは何か」を探ってみたいと思う。なお、本家である英語圏での認識を話の...

私自身はリアキャリアにパニアバッグを組み合わせる方法を選びました。以前は中型(12リットルぐらい)のサドルバッグを使って泊りのツーリング(キャンプ泊ではない)に出かけていたのですが、やはり縦長のサドルバッグは荷物の収納、取り出しに手間がかかる、かなりしっかりと車体に取り付けないとペダリングの反動で左右にぶれるなどの問題があります。対してリアキャリア+パニアバッグは荷物の収納、取り出しが非常に簡単、また低重心で荷物が重くなっても乗車時の違和感も少なくすることができます。半面、キャリアやバッグの重さが増える、リヤキャリアのせいで輪行が大変などのデメリットがあります。しかし、最終的には本人の好みでしょうね。

オルトリーブのバッグ

現在の私のバッグ装備の内、メインのパニアバッグ、フロントのハンドルバーバッグ、そしてフロントフォークにつけるフロントフォークバッグ、さらに小型のサドルバッグはすべてオルトリーブという会社のバッグです。オルトリーブはドイツのメーカーで、同社のバッグは防水性能が高いことで有名です。自転車用品以外でも多くの防水バッグをリリースしています。

ORTLIEB(オルトリーブ)|PR International
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パニアバッグは軽くて丈夫な生地を利用している「グラベルパック QL2.1」という製品です。左右合計の容量は25Lで、パニアバッグとしては小さめといえるでしょう。販売元のPRインターナショナルの製品紹介の写真を見ると想定としてはフロントにキャリアを付けて利用するのが想定された使い方のようですが、私はリヤキャリアで使います。小さいながらも、チェアにテントや寝袋・マット、クッカー・ストーブなどの炊事用具、さらには焚火台など、キャンプ用具は一通り収納可能です。

パニアバッグを取り付けているキャリアはTopeakのスーパーツーリスト DXチューブラーラック (ディスクブレーキ対応型)というアルミパイプ製のキャリアです。アルミ製ですので軽量(739g)ですが、耐荷重は26kgと十分に余裕があります。実売5000円ちょっとで購入できる非常に実用的で優れモノのキャリアだと思います。

TOPEAK

フロントのハンドルバーバッグは「ハンドルバーパックQR」。こちらの生地もグラベルパックと同じ感じの軽くて丈夫な生地です。装着方法がちょっと独特で2本のリーシュでハンドルバーとステムに縛り付ける感じです。メーカーは「しっかりとした固定と簡単な脱着が可能」と謳っていますが、確かに一度キマってしまえば結構しっかりと固定されますが、脱着が簡単かというと実際はある程度の習熟が必要そうです。私はまだ結構苦労して取付しています。しかし、防水性、それなりの収納力(11L)、フロントタイヤに干渉しない、取り付けたときにバッグの上部がハンドルバーの高さから大きく飛び出ない(スマホやライトの取付に干渉しない)、など私が重視する条件で選んでいくと、この製品しか候補が残りませんでした。このバッグには雨具や食料、脱いだ上着などすぐに取り出したり、しまったりする必要があるもの、それにLEDランタンやヘッドライト、マット用の電動ポンプなどの電子機器を入れています。それらを入れても11Lあるので結構余裕があります。

フロントフォークパックは「フォークパックプラス」という片側5.8Lのモデルを左右両方に装着し合計で11.5L。こちらは主にダウンジャケットやパンツ、サイクルウェアの着替えや下着、その他キャンプ場で利用する衣類、サンダル、手袋など、走行中は基本的に取り出す必要のないものをパンパンに詰め込んでいます。

サドルバッグはもともとロードバイクで使っていた「サドルバッグ2」です。容量は4.1L。アタッチメントでサドルに簡単に脱着できるし、このぐらいの大きさならブレもほぼ気になりません。サドルバッグに入れるものは特に決めてはいませんが、パニアバッグ、フォークパック、ハンドルバーパックに入らなかった小物を入れることになります。

オルトリーブ以外のバッグ

この他に、Blackburnの防水トップチューブバッグとR250の防水フレームバッグも使っています。

Blackburnの防水トップチューブバッグはほぼ常に車体に付けており、マスクや補給食、モバイルバッテリーなど、すぐに取り出したいものを入れています。また、予備のタイヤチューブも入っています。このバッグの写真を撮り忘れたので、YouTubeにあったレビュー動画を張っておきます。小さすぎず大きすぎずの程よい大きさで、ペダリングの邪魔にもならず使いやすいと思います。

R250の防水フレームバッグは、テント泊をするときに利用します。私の使っているテントのポールは仕舞寸法で40cmほどありパニアバッグには入らないため、このフレームバッグに入れています。また、他にもペグ類やペグハンマーなど、テントの設営に必要な小物・ツールをまとめてこのバッグに入れています。バッグをフレームに装着した状態で、2つのボトルケージをギリギリ使える絶妙なサイズ感が気に入っています。バッグ自体の重量が150gしかないのもうれしいですね。

以上紹介してきたバッグをすべて装着するとテント泊のキャンプツーリングに必要な荷物を「何とか」すべて持ち運ぶことができます。その場合、荷物の総重量は13~14kgになりますが、意外なほど普通に走ることができます。しかし、勾配のきつい長い上り坂はさすがに厳しく、本当にゆっくり上ることになりますし、斜度と距離によっては降りて押すこともあります。

容量という意味では、パニアバッグを左右合計で40Lなどの大きいものに換えれば、より余裕を持ったパッキングが可能となり持ち物も増やせるのでしょうが、そうすると荷物の総重量はますます増加することになってしまうのが頭の痛いところです。

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