リアキャリア付きのグラベルバイクで輪行はできるのか?

私のようにリアキャリアにパニアバッグを付けてキャンプ用具を積んでいる場合、ちょっと敷居が高くなってしまうのが「輪行」です。グラベルロードは通常のロードバイクよりハンドル幅が広いのに加えて、リアキャリアを付けていると、通常のロード用の輪行袋にはちゃんと収納できない可能性が高くなってしまうためです。

私がロードバイクで使っている輪行袋はTIOGAのロードポットVPという縦型のもので、ロードバイクはまあ普通に収納できますが、ロードを入れたときのスペースの余裕から考えてもリアキャリアを付けたグラベルロードはとてもじゃないけど入りそうもないので挑戦すらしていませんでした。

通常のロードバイクとリアキャリア付きのグラベルバイクを縦型の輪行袋に入れる状態で並べてみるとこれだけの違いがあります。ロードバイク(左)ならばサドルとリアエンド金具で車体を立てることになりますが、リアキャリアが付いているとリアエンド金具とリアキャリアの後端で支えることになるため、全高が非常に高くなってしまいます。(ハンドル幅の広さも全高を高くする原因になります。ちなみに私のNesto Gavelのハンドル幅はエンド部分で530mmです。)

ロードバイクに比べると20cmくらい全高が高くなります。

しかし、リアキャリア付きのグラベルバイクで輪行が可能になると、「自走で行ける範囲」という制限が外れ、キャンプ旅の範囲がぐっと広がります。何とかして実現したいといろいろ調べていましたが、29インチのマウンテンバイク用の輪行袋を使うとイケるかもしれない、とわかりました。実際は自転車の車種やサイズ、使っているキャリア、さらに輪行袋の大きさ、形状に左右されるため、どんなに調査しても確定的な情報は入手できないと思い、まずは29インチ用の輪行袋を購入して試してみることにしました。(ダメならヤフオクかメルカリで売却)

購入したのは、輪行袋の定番メーカー、オーストリッチのEmu E-11です。

E-11 輪行袋 | OSTRICH(オーストリッチ)公式ホームページ|自転車用バッグ、輪行袋、自転車用アクセサリの製造|アズマ産業株式会社
OSTRICH(オーストリッチ)/アズマ産業株式会社は...

これにリアキャリアが付いたグラベルバイクを入れていくのですが、ここでちょっとした小細工をします。実は、この小細工は先日取り付けたオルトリーブのリアキャリア、RACK3によって可能になりました。オルトリーブRACK3のシートステーへの取り付けビームは結構手の凝った造りになっていて、六角ボルトを緩めるだけでリアキャリアの角度を簡単に変更することができます。リアキャリアをなるべく前方に倒すと、輪行袋に入れるために車体を立てたときの高さを抑えることができるわけです。

通常時。シートステーからのビームが伸び切っています。
ビームを縮めた状態。シートポストにキャリアの前端がくっつくくらいキャリアを前に倒せています。
左がビームを縮めた状態、右が通常使用時の状態。10cmくらい全高を押さえることができています。

RACK3の前に使っていたTopeakのキャリアですとこの部分がボルトとセルフロックナットで締め付けるようになっており、同じことはできるもののレンチを使ったり、場合によってはボルトを差し替えたりと、出先ではちょっと面倒くさい作業になってしまいます。オルトリーブRACK3が予定外の出費になってしまった中で、この点はちょっと嬉しかったです。

Bitly

さて、実際にキャリア付きのNesto GavelをEmu-11輪行袋に入れてみたわけですが、作業自体は特別なこともなく、すっぽりと収まってしまいました。(収納している最中の写真は撮り忘れました。)さすがに29インチ用の輪行袋は大きいですね。仕舞った後の荷姿もロードバイクと比べると二回りほど大きくて迫力があります。

Bitly

早速、試験運用。自宅のある横浜から三浦半島の先端の三崎までNesto Gavelに乗って行き、いつもはそのまま三浦半島を一周して帰ってくるのですが、今回は三崎口の駅で自転車をバラして輪行袋に詰めて京急で帰ってくることにしました。やや風が強く、輪行袋がバタバタと暴れてちょっと難儀しましたが、無事ミッションコンプリート。これでこれからのキャンプ旅のバリエーションがぐっと広がります。

しかし、大きいな・・・

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