焚火台のアップグレード RSR Naturestove 30

この半年以上、自転車キャンプ用の焚火台はRSRのNaturestoveを利用してきました。RSRは”Riversiderambler”という個人の方の工房です。この工房からリリースされているアウトドアギアのコンセプトは「源流野営釣行に適した最低限の装備」です。つまり、険しい源流域を釣りをしながら沢を登り、1日の終わりにはそのまま河原で野営を行うために最適化した道具達です。

私が使っているNaturestoveもまさにそのコンセプトを体現化した製品で、チタンの五徳を兼ねるフレームにチタンの風防、ステンメッシュの火床で構成されており、総重量約160gで手に持つと驚きの軽さ。仕舞寸法は220mmX180mm(A5サイズ)、厚みも1cmなくパニアバッグの背中にすっときれいに収まります。それでいて耐荷重は10kgと自転車キャンプでの調理には全く十分です。

焚火台としての性能も優れており、半円筒型の風防の内側でかまどの様に上昇気流を発生させるため、火付きもとても早く火力の維持も容易です。

本筋の想定利用シーンは、バックパックを背負い、川を釣り登りながら、釣った魚を串に刺して焼きつつ、炊飯などをしてそのまま野営、といったところになるのでしょうが、その軽さとロープロファイルな仕舞い姿は自転車キャンプにもまさにぴったりなわけで、この焚火台のおかげでいつも充実した夜を過ごすことができています。

しかしながら、この焚火台にも私の使い方では欠点が2つだけあります。一つ目は、コンセプト上この焚火台はキャンプ場の芝生の上で利用することは想定していないと思われ、ステンメッシュの火床から地面までの距離が非常に近いです。その結果、焚火シート1枚程度では火床の熱が芝生に伝わって芝生を軽く焦がしてしまいます。ですので、この焚火台を使うときは芝生を避けて土の上に広げた焚火シートの上にセットするか、焚火シートを2枚重ね(1枚は断熱効果の高い耐熱カーボンフェルト)にする必要があります。

2つ目の欠点は、河原でも手に入りやすい小枝などを燃料として利用することを想定していると思われ、キャンプ場で販売している長さが30cm以上あるような薪は、焚火台から盛大にはみ出してしまいとても使いずらいです。最初に使った時は、無理やり五徳の上に長い薪を置いて燃やしていたのですが、真ん中が先に燃えて両端はすぐに台からシートの上に落ちてしまい、その度に拾っては台の上に手で戻していました。その作業が結構あわただしくて大変だったので、次からは小さな携帯のこぎりを持っていき、ナイフでバトニングして細くした薪をさらにのこぎりで半分くらいの長さに切って燃やすことにしました。この方法で以前よりは穏やかに焚火を楽しむことができるようになったのですが、それでもバトニングと薪のカットは焚火の間何回も行う必要があり、退屈しなくていいものの、やっぱりちょっと忙しいわけです。

https://amzn.to/41oohm9

そこでやっぱり30cm長の薪をそのまま使える軽量な焚火台が必要か?とネットでちょろちょろと探していた時に、RSRのサイトで見つけてしまったのがRSR Naturestove ”30″。RSR Naturestove 30は、まさにNaturesotveの「30cmの薪をそのまま使える」バージョンです。RSR Naturestove 30を新品で購入すると16500円という二の足を踏むお値段ですが、私が使っているNaturestoveをNaturestove 30にするためのオプションキットが売られており、そちらなら7370円とお得感がかなりあります。(Yahooショッピングの5の付く日割引を使うと6000円台で買うことができます。送料370円は別途必要)

そんなわけで5の付く日割引を待って購入しました。

Naturestove 30のオプションパーツだけの重量は90gですが、NaturestoveをNaturestove 30にして利用することで、元々のNaturestoveのチタン風防、ステンメッシュの火床、ピンやステーなどの小物、そして例の携帯ノコギリなど合計207gを持ってゆく必要がなくなり、差し引き117g軽量化することもできます。30cmの薪がそのまま使えてより焚火が楽になることに加えて、117gの軽量化ができるのならば7000円はそんなに悪くない出費かと思います。

組み立てはフレームにビームを2本嵌めこんで、その上に2枚のチタンの火床を置くだけという簡単さ。Naturestoveも組み立てはそんなに難しくなかったのですが、紙のように薄いチタンの風防の取り扱いにちょっと気を遣う(折り目を付けないように、手を切らないように、等々)ところもあったので、Naturestove 30の組み立ての方がより手軽かと思います。(Naturestove 30の火床も薄手のチタン板ですので手を切らないようにするのは一緒ですが・・・)

早速次の自転車キャンプで試してみるのが楽しみです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました