GWも終わって一気に暑くなってきました。これから夏に向けてのキャンプでは暑さ対策、虫対策が重要になってきます。そこで、夏の自転車キャンプ旅用にテントを新たに投入することにしました。
今まで私が使ってきたテントは、「トレックライズ1」というアライテントのロングセラーで自立式のダブルウォールテントです。フットプリントは110cm x 210cmと一人ならばかなり余裕のある大きさです。重量は1.5kg程度に抑えられており、UL(ウルトラライト)テントの先駆けといってもよい名テントです。
私はこのテントを10年以上使っていますが、今でも全く不具合なく使えており、オートバイや自転車でのキャンプで活躍してくれています。設営も非常に簡単で慣れれば10分ちょっとで立てることができると思います。
しかし、このテント、夏のキャンプではやや室内が蒸し暑くなることがあります。暑さ対策としてはテントの入り口がナイロンとメッシュの二重構造になっており、暑いときはナイロンを巻き上げて固定し、メッシュパネルだけにして風通しを良くすることができるようにはなっています。しかし、それで若干は空気が対流して暑さを和らげることができるものの、風が抜けるわけではないので、25℃を超えるような夜は暑さで結構寝苦しく感じます。自転車キャンプで夜ちゃんと寝られないと、次の日の活動に深刻な影響が出ますし、特に真夏では熱中症のリスクも高くなりますので、暑さ対策の必要性を感じていました。
そこで、インナーが全面メッシュのテントをいくつも調べてみたのですが、トレックライズと同等かそれよりも軽いテントはかなりお値段も高く、値段を下げると結構重くなってしまったりと、なかなか決められずにいましたが、最終的に見つけたのが中国の3F UL GEARという会社の「Lanshan 1」というテントです。
Lanshanテントは、簡単にいうとアメリカのSix Moon DesignsのLunar Soloという有名なテントのコピー商品のようなテントですが、Youtubeなどではすでにレビュー動画が結構上がっており、それらを見ると単なる粗悪コピーというわけではなさそうです。また、3F UL Gearという会社自体、結構真剣に製品開発、販売を行っているように見えます。Lanshanシリーズでも、ダブルウォール(Lanshan)とシングルウォール(Lanshan Pro)を用意し、それぞれに1人用と2人用があります。また、それぞれ色も複数色で展開しており、さらにダブルウォールテントでは、インナーを3シーズン用(メッシュ)と4シーズン用(ナイロン)から選べるなど、製品のラインアップを充実させ、さまざまなニーズ、好みに対応できるようにしています。それで、お値段は有名どころの半分程度ですから話題となるのもうなずけます。しかし、Amazonなどでは低評価も多く、実際のところは自分で使ってみないとわかりません。
日本でも、Amazon、楽天市場、Yahooショッピングなど、多くのオンラインショップでLanshanテントを買うことができますが、私は今回は値段と納期を考慮してAliExpressから購入しました。注文から到着まで2週間でした。(いろいろ言われているAliExpressですが、わたしは今まで商品が届かなかったり、変な商品を掴まされたことはありません。1回か2回、なかなか商品が届かなくてもやもやしたことはありますが、最終的には届きました。)
こんな箱に入って来ます。
中身を出すと、テント本体とグランドシート、さらに謎の小袋(金色の中身が入っているやつ)。
謎の小袋の中身はエマージェンシーシートとホイッスルでした。おまけを付けてくれたようです。私は、キャンプには必ずアルミのエマージェンシーシートを持っていくので予備が一つ増えてうれしいです。
本体はこんな感じ
本体とグラントシートの重量の合計は1.02kgでした。
ちなみに、トレックライズは本体とグランドシートで1.29kgですから、ここだけで270gの軽量化を達。成
と、思ったらLanshan 1を収納袋から取り出し拡げてみると、中からペグとガイロープも出てきました。to
トレックライズではペグは別収納で持っていっているため、上の1.29kgには含まれていません。その分(100g程度)を考慮するとLanshan 1とトレックライズの重量は370gになります。
さらに、トレックライズは自立式ですので、長いアルミポールを2本使って組み立てます。2本のポールの重量は490g。結構重いですね。
対して、Lanshan 1はシングルポールです。Lanshan用に選んだのはSix Moon Designの124cmのアルミポールで重量は110g。差は380g。テント本体の差370gと合計すると、ここまでで750gの軽量化。予想をはるかに上回っています。
そして、まだ軽量化できるものがありました。いままでトレックライズのテントポールを収納する目的で使っていたフレームバッグ(R250 防水フレームインナーバッグ)が必要なくなることに気が付きました。トレックライズのポールの重量を計るためにフレームバッグから出すまで気づいていなかったのですが、このフレームバッグはもともと仕舞い寸法が38cmのトレックライズのポール二本をパニアバッグやサドルバッグに仕舞うことができないために用意したモノで、最近ではテントポール、ペグ、ペグハンマー(小さめの金槌)を入れています。
ところが、Lanshanの場合は仕舞寸法28cmのポールが一本だけで、またテントの収納袋に余裕があるため、テントポールとペグを一緒にテント本体の収納袋に入れてしまうことができます。残るペグハンマーだけなら、パニアバッグの隅に入れておけばよいので、フレームバッグ自体が必要なくなるのでした。自分の自転車のフレームサイズにぴったりで軽くて使いやすいバッグでしたが、重量は150gありますから、持っていく必然性がないのなら外してしまいます。結局、Lanshan1に変更しただけで、なんと合計900gの軽量化。飛行機輪行の重量制限のために、いつもかなり気を使って重量調整していることを考えると、なんとも出来過ぎでうれしい結果となりました。
本来ならば、次は本番に備えて試し張りを行ってみたいのですが、Lanshanテントは自立式ではないので、家の中で組み立てて立ててみるということができません。(テントを立てるには、ポールを立てて、テントを引っ張るロープをペグで固定する必要があります。)そして、残念ながら私の自宅の周辺(住宅地)にはペグを打てる草や土のちょっとした地面がある場所がありません。近くの公園で早朝に試してみようかとちらと思いましたが、通報とかされてもめんどくさいので止めました。そのため、Lanshanは次回の自転車キャンプでぶっつけ本番で立てることなりそうですが、Youtubeのレビュー動画でイメージトレーニングを行うことができるのでとても助かります。
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