いまさらNewでもないのですが、去年の9月に輪行キャンプ旅用の新しいグラベルバイクを導入しました。モノラルバイクスのGRというチタンのグラベルフレームを購入し、それまでに使っていたNesto Gavelから気にっているパーツを移植し、足りない分は新規購入したパーツで組みました。
モノラルバイクはおもにMTBのチタンフレームを中心に取り扱う日本のメーカーです。実際の製造は中国の工場で行っていますが、設計や品質管理などは日本で行っているようなので品質面での懸念は少ないです。(どんなメーカーのどんな製品も品質のリスクは必ずあるという意味で「少ない」と表現しています。)
そのモノラルバイクがリリースしているチタン製のグラベルフレームがGRというモデルです。お値段22万円と他のメーカーのチタンフレームと比較するとかなりお手頃な価格です。
そのフレームを中心に組んだ自転車をすでに5か月近く使用しているので、初期のレビューを行ってみようと思います。今回、それまでメインに使っていたNesto GravelからモノラルGRに乗り換えた大きな理由は「若干の軽量化」と「長距離ライドでの身体への負担の軽減」です。Nesto Gavelはアルミ製フレームのグラベルバイクで、とても丈夫に作られており飛行機輪行を中心にガンガン使ってもビクともしない自転車キャンプ旅にとっては使い勝手の良い自転車でした。しかし、とてもがっしりとしたアルミフレーム(フォームも含め)でしたので、輪行袋に入れての持ち運び時やヒルクライムなどでは結構重量を感じましたし、乗り味も固く感じていました。(その分、ペダルを漕いだ分だけ確実の前に進むダイレクト感がありました。)エントリーモデルとしてとても購入しやすい値段設定となっているので、多くを求めるのは無理ですが、最初のグラベルバイクにぴったりの良いバイクだったと思います。私は中古を格安で購入し11速化やハンドル、サドルの交換など、自分が使いやすいように結構手を入れて乗ってきました。
軽量化を考えるのであれば、カーボンフレームが一番効果的なのでしょうが、私の場合飛行機輪行が多く、その場合自転車は輪行袋に入れて飛行機の預け入れ荷物となります。その際、どのように扱われるのか、不測の衝撃を受けることなど無いのか、など考えると、「割れる」というリスクからカーボンフレームの導入は躊躇しました。また丈夫さと適度な柔らかさのため、グラベルバイクではよく使われているクロモリフレームはNesto Gavelよりも重くなってしまい本末転倒のため却下。残る選択肢はNesto Gavelと同じアルミフレームかチタンフレームとなりました。結果として、比較的軽量、素材自体にしなりがある、丈夫で耐久性が高いという特徴を持つチタンフレームが唯一に近い第一候補に挙がりました。
しかし、そもそもチタンのグラベルフレームというものがあまり見つかりません。海外を含めて探してみても、チタングラベルフレームをリリースしているメーカーは数社しか見つけることができず、また価格もフレームだけで日本円で50万円以上するものが多くなかなか手を出せません。
インターネットで探している最中に、価格、性能、パーツの供給の安定度などを考慮し、海外メーカーで唯一候補に残ったのはイギリスのRibble Bikeのチタングラベルだけでした。
しかし、ある日ちょっとしたきっかけでモノラルバイクのGRの存在を知り、調べてみると私の要望や予算にぴったりでした。また、古い友人がモノラルバイクを所有、メーカーとも親しくしていることも知りました。その友人に連絡を取って詳しい話を聞き、彼の伝手で数少ない在庫を抑えてもらうこともでき、とんとん拍子で購入まで進んでしまいました。モノラルGRは基本的にフォークレスのフレーム単体販売なのですが、友人の紹介で中古のワンバイエスのグラベル用カーボンフォークを格安で入手することもできました。
モノラルバイクの製品は定価販売ですが、購入したころ神奈川県では「かながわペイ」という官主導の地域消費促進のキャンペーンをやっており、以前ロードバイクのホイールのオーバーホールをお願いしたことがある自宅近くのショップがそのキャンペーンの加盟店でしたので、そのショップから購入すると代金の20%のポイントが還元されます。実際は上限30,000円のポイント還元なので、220,000円のフレーム代金がそのまま20%オフになるわけではないのですが、それでも30,000円引きでお買い得感がありました。結局、そのショップで新品で購入するパーツも購入、Nesto Gavelからの部品の移植も合わせて、組み立てまでをお願いすることにしました。いままで、自転車の整備やパーツの組付けはほとんど自分でやってきたのですが、今回は作業量が多いことやその頃仕事が忙しく作業時間の確保が難しかったこともあり、25年ぶりくらいに自転車の組み立てをショップにお願いすることにしました。
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