2024年の飛行機輪行1回目。
相変わらずJALのどこかにマイルを利用した今回の旅は鹿児島に決定。
鹿児島は数年前に家族で訪れて最高に楽しかった場所でしたので、行き先としては大満足なのですが、飛行機の時間がキャンパー殺しでした。
行きの便の到着が夜8時過ぎですからその日のキャンプは不可能。帰りの便も朝7時半発なので前日のキャンプも不可能、というわけで今回はキャンプは見送り、お手頃な宿に2泊。実質走行は1日だけという旅となります。
ただ今回は仕事の同僚がたまたま偶然2日目の夜に鹿児島に滞在していることがわかって、鹿児島で飲みましょう!ということになったので、いつもとは違った楽しみもあります。
出発日はギリギリまで仕事をして午後4時に自宅を出発、いつもの通り最寄り駅から羽田空港に向かいます。18:15発のJAL653便で鹿児島に出発。到着後は路線バスで国分駅前のロイヤルイン国分に向かいます。こちら一泊6000円で朝食付きというお値打ちのビジネスホテルです。
チェックイン後、10分ほど歩いて国分の町の居酒屋でハイボールと軽い夕食。九州は相変わらず居酒屋の食事が美味しいです。お通しのがめ煮、お刺身、黒豚の軟骨煮、どれもめちゃくちゃ美味しいですよ。ハイボールも自分の好きなジョニーウォーカーブラックだったのがとてもうれしい。
良い気分でホテルに戻って就寝。
翌朝は6時起床。ライドに備えホテルの朝食バイキングでガッツリ食べておきます。予報では日中は20度近くまで気温が上がり暖かくなるはずですか、チェックアウトして建物から出るとまだ風が冷たく感じます。風の当たらない建物の影で輪行解除。午前8時に出発。
今回はライドは今日1日だけなので、鹿児島を鹿児島らしく楽しむために「桜島一周」のコースを計画しました。
まずは国分駅前から錦江湾に向かって南下していきます。湾に突き当たった辺りのコンビニで水と補給食の調達。朝食を十分に摂ってはいますが、これから進む先の事情がわからないので、念のためにキットカットとシリアルバーをステムバッグに忍ばせます。
錦江湾岸沿いの細い裏道を走行して南下します。日差しが暖かく風も少ない最高のコンディション。国道に出た後、しばらく走行すると右側にお刺身の自動販売機発見。刺身の自動販売機を見たのは初めてでしたので、たまらず立ち寄って観察してしまいました。お手頃なお値段ですね。昨晩、居酒屋で食べた美味しいヒラメのお刺身を思い出しました。
出発から30kmほどの「道の駅たるみず」で休憩とします。ここまでの走行時間はコンビニでの買い物や写真撮影も含め1時間半程度。のんびりしたペースです。
道の駅たるみずではあんころ餅(商品名が本当にあんころ餅)で糖分補給。もともと和菓子好きなので、30㎞走ってきてのあんことお餅が美味しくないわけないです。
道の駅を出て牛根大橋を渡るとすぐに桜島の入り口、名前もそのまんまの「桜島口」のT字路交差点。右折して桜島の外周道路に入ります。
外周道路は車の往来も少なく適度なアップダウンがあり走っていてとても気持ちのいい道です。途中、左の脇道に逸れ、若干の登りその後グラベルというか固くしまった火山灰の未舗装路に入ります。地図ではそのまま数キロ走ってから外周道路に戻れそうだったのですが、途中予想以上に路面がぬかるんでいたため、ショートカットして600mくらいで外周道路に戻ってしまいました。
その後は快調に外周道路を走り、桜島港フェリーターミナルを通過、桜島ビジターセンターで休憩。
水分補給をして海沿いの遊歩道を2㎞ほど走ってから、鳥島展望所の手前で外周道路に合流します。何年か前に家族でビジターセンターに立ち寄った際には野良猫がいっぱいいたのをよく覚えていましたが、今回も健在。
桜島南岸を順調に走行し、古里の退避壕で記念撮影。ここら辺が外周道路の中で桜島の現在の火口から一番距離が近いようで2.9㎞しかありません。(気象庁の情報では、私がこの旅から帰ってきた翌日の3月25日くらいから桜島の火山活動が盛んになっており、火口から2㎞以内は入山規制がかかっているそうです。2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒する必要があるとのこと。)桜島の観光スポットはすべて火口から2.5km以上離れているそうですが、噴火の規模次第ではこういう退避壕が本当に必要な状況も発生しうるわけですね。
退避壕を後にして3kmほどで桜島から大隅半島に戻り国道220号を南下。次の目的地は昼食。垂水漁港で漁協が運営しているレストラン「味処 海の桜勘」です。私も今回の旅を企画している中で初めて知りましたが、鹿児島県は養殖業が非常に盛んです。ブリ、カンパチ、マグロは日本一、その他クルマエビやヒラメの養殖も日本有数。
それを知ると「味処 海の桜勘」というお店の名前はなかなかよく考えられています。桜島の「桜」にカンパチの「勘」で、その名の通りメニューもカンパチが中心です。私は代表的なメニューの「西郷どん定食」をいただきました。お店のネーミングセンスの割にはメニューの名前はべたべたですが、カンパチのお刺身とアラ煮(当地では「びんた煮」と呼ぶそうです)がたっぷりと付いたお店一番のおすすめです。私は若干海釣りをするので、日頃自分から好んで養殖の魚は食べません。脂がのりすぎていて身に締まりがないように感じてしまうのです。しかし、こちらのカンパチの刺身は、コリコリとした歯触りで天然物に勝るとも劣らない味でした。濃い醤油味が付いた頭のアラ煮は圧力釜で炊いているということで、骨も含めすべて美味しく食べることができました。濃厚な味がご飯すすむ君です。
ここまで来ると今回のサイクリングももう終盤です。あとは、垂水のフェリー乗り場からフェリーに乗って鹿児島市の鴨池港に渡り、そこからJR鹿児島中央駅近くのホテルに向かいます。
フェリーは乗り慣れている東京湾フェリーと同じくらいの大きさで乗船時間も50分とほぼ同じです。進行方向右側に今まで走ってきた桜島南岸がきれいに見えて旅気分満点です。
鴨池港から鹿児島中央駅まではほぼ5㎞。ホテルの裏で、自転車を分解し輪行の梱包を済ませてしまってからチェックイン。大浴場で汗を流してから同僚と待ち合わせして、黒豚とんかつ、居酒屋で芋焼酎やきびなごの刺身とはしごして鹿児島の夜を楽しみました。
翌日朝は鹿児島中央バスターミナル5:45発の一番のバスで空港に向かい7:40発の羽田行きの飛行機で帰宅。11時には横浜の自宅に到着していました。
今回、自転車に乗れたのは1日だけでしたが、良いコースと天気に恵まれ充実した旅でした。
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