【飛行機輪行】沖縄本島二泊三日(二日目、三日目)

沖縄への二泊三日のキャンプ旅。一泊目は沖縄総合運動公園キャンプ場泊。6時半起床。今日も昨日に引き続き良いお天気のようです。

朝食は、私の自転車キャンプでの定番、バナナ、チーズ、スムージー、そしてコーヒー。それと昨晩のおつまみの残りのレーズン。今回初使用のシングルバーナーSOTOのST-350、湯沸かしに使いましたが使い勝手も火力も合格で満足度高いです。

今日は沖縄本島の東にある4つの島、平安座島、宮城島、伊計島、浜比嘉島を巡り、その後、コザを経由して那覇に戻る総距離おおよそ85kmのルートです。

テントやシュラフを干したり、パッキングに予想以上に時間がかかり午前9時に出発。

まずは一番手前の島、平安座島に渡る海中道路を目指します。途中、右側に世界遺産である勝連城跡を眺めながら進みます。勝連城はかつての琉球王国の重要拠点でしたが、現在は城跡のみが残されています。しかし、城跡からも当時の威容を伺い知ることができました。

勝連城跡 | うるま市観光物産協会公式サイト「うるまいろ」
うるま市観光物産協会公式サイト「うるまいろ」です。沖縄県本島中部、東海岸に位置するうるま市の魅力を最大限に紹介していきます。うるま市の魅力の「いろは」「いろいろ」を知ってもらい、もっともっとたくさん好きになって、「うるまいろ」に染まってもらいたい、そんな思いが込められたサイトです。

午前10時に海中道路に到着。海中道路は5.2kmで本島と平安座島を結んでいますが、橋ではなく堤防の上に作られた道路という位置付けです。途中一部は橋のようになっていますし、自転車で走っていると堤防と橋の区別はよくわかりませんが、とにかく長いです。去年、山口に行った時に渡った角島大橋が1.8kmでした海中道路はその約3倍です。

海中道路の本島側入り口
海中道路の中間地点にある海中道路ビーチ。奥に見えているのが渡ってきた海中道路の橋の部分

平安座島に渡るとすぐに浜比嘉島に渡る橋が右側にありますが、まずは一番奥にある伊計島を目指して進みます。信号で止まっていると、後ろから来たロード乗りの方に声をかけられました。那覇の方のようで、こちらの方面には自転車で頻繁に来られているということです。「一緒に行きませんか」と誘っていただいたので、お言葉に甘えて後ろを走らせてもらうことにしました。とはいえ、キャンプ道具満載かつ体重の重い私は上り坂はめっぽう遅いので、遅れても気にせず進んでいただくことにします。実際、何回か登りで遅れて待っていただきました

平安座島、宮城島を通過して伊計島へと進みます。この区間の道は、適度なアップダウンがあり緑がとてもきれいな走りやすい道です。時折海を望むこともできます。

伊計大橋を渡って伊計島に上陸。「せっかくだから島の先端まで行ってみましょう」とのお誘いで、上り坂を頑張って一番奥のリゾートホテルまで行きました。自分一人だと、おそらく伊計島に渡ったところで満足して引き返したかもしれませんが、リゾートホテルまでの最後の直線は、右手に海を見ながらサトウキビ畑の中を走る素晴らしい道で、連れてきていただいたことに感謝です。

ホテルの駐車場でお礼を申し上げて、復路は一人でのライドに戻りました。帰り道は写真を撮ったり、寄り道をしながらゆっくりと戻りました。私が一人で飛行機輪行する時は、毎回家人からその土地の美味しい塩を買ってくることを頼まれます。伊計島まで来る途中、宮城島でぬちまーすという製塩所を見つけていたので、そこでお土産の塩を買いました。ぬちまーすの塩は沖縄の海水から作られたミネラルたっぷりの塩で、舐めてみるととてもまろやかです。繊細な料理にもよく合うので家人からとても喜ばれました。

ぬちまーすの塩工場

その後、平安座島に戻り、4つの島の最後の一つ、浜比嘉島に渡り昼食です。

平安座島と浜比嘉島を結ぶ浜比嘉大橋

橋を渡ったすぐの浜沿いに何軒か食事ができるお店がありましたが、一番雰囲気が良かったお店にしました。「丸吉食品」。漁港の目の前です。簡素な建物ですが、軒先にもテーブルが並んでいて、まあ見方によってはテラス席。自分の自転車をテーブルに立てかけてそのまま食事ができます。

丸吉食品 (うるま市/食堂)
★★★☆☆3.38 ■予算(昼):~¥999

お店の名物らしい「カニともずくの天ぷら」と「イカスミ炒め定食」をいただきました。晴天の下、50km走った後の潮の気配満点の食事は最高でした。カニともずくの天ぷらは渡り蟹の半身ともずくのかき揚げのような感じで、殻ごとバリバリ食べることができます。イカ墨炒めはイカと野菜をイカ墨とにんにくバター醤油で炒めたもので、旨味たっぷりの元気の出る味でした。

食事の後は橋で平安座島に戻り、海中道路からうるま市の東の海岸を左折して、具志川町、さらにコザに向かいました。この区間は丘陵が多く、所々で急坂が出現し、一部では途中に休憩が必要なほどでした。特に最短距離を狙って入った裏道が厳しかったです。「最短距離」のルートをとるとこういうことになりやすいですね。当たり前ですけど。

コザの街に到着したのは15時頃でしたが、その時間は人通りも開いているお店も少なく寂しい感じでしたので、通過したのみ。しかし、ずっと走り続けていたのでどこかでちゃんと座って休みたかったため、嘉手納基地の近くにあったA&W北谷店で休憩しました。A&Wはアメリカのファーストフードチェーンですが、現在日本では沖縄県にしかありません。アメリカに行ったときに缶入りのルートビアを飲んだ記憶があります。甘々のコーヒーフロートに癒されてから出発。あとは20km先の那覇のホテルを目指すのみです。

那覇市に入って感じたのは、那覇周辺は想像をはるかに超えた大都市、そして坂ばっかり、ということ。那覇は平坦という特別な先入観はなかったのですが、予想以上に登ったり降ったりの繰り返しで、距離以上に疲れました。

17時半時、予約していたホテルに到着。明るいうちに到着できてよかったです。シャワーを浴びてから近所にあった居酒屋「キッチンひかる」で夕食。白州、山崎などウイスキーの揃えも良く、ハイボールと料理で美味しく楽しめました。

キッチン ひかる (県庁前/海鮮)
★★★☆☆3.63 ■新年会、デートにも◎旬なお料理と旬なお酒を楽しめる隠れ家。 大人の隠れ家。 ■予算(夜):¥5,000~¥5,999

翌朝は、7時にホテルを出発して、空港方面へ向かいましたが、空港までは約6kmで30分もあれば付いてしまいます。しかし、東京への飛行機が11時発であったため、9時半にターミナルに到着すれば、輪行準備、朝食を考えても余裕です。そこで空港の前を通過して、空港のちょい南にある瀬長島という島までのんびりと行ってみることにしました。こちらの島も昨日の平安座島のように堤防の上の海中道路で本島と繋がっています。平安座島へ渡る海中道路をよりはこちらの方がだいぶ距離は短いです。

島にはホテルとかビーチとかあるようですが、朝早い時間に営業中のところもなさそうなため、上陸したすぐの野球グラウンドのところでUターン。海中道路の途中に空港の滑走路の真下に位置する場所があったので、離陸する飛行機の動画を撮ってみたりしました。ピントが上手に合いませんでしたけど。

その後、空港に向かい、輪行準備、チェックイン。今回の輪行準備ではちょっと工夫をして、チェーンリングとチェーンをインシュロックで固定してみました。これで輪行袋の中でアウターのチェーンリングからチェーンが脱落しなくなり、フレームへの傷も防げますしガチャガチャ音もしなくなります。我ながらナイスアイディアでした。

その後空港のレストランで初日に知らずに食べ損じた念願の「ジューシー」(沖縄流炊き込みご飯)と島ラッキョウの塩漬けの朝食。最後も沖縄らしい食事で締めくくれて最高でした。

沖縄のサイクリングは本当に良いです。坂が多いので余裕を持った計画にする必要があると思いますが、走っていて楽しい道が多いです。前回、沖縄に来たのは十数年前で、しかも出張であったため、空港と那覇の仕事場所以外はほとんどいけませんでした。今回、自転車で3日間走ると、車や公共交通機関を使っているだけでは感じることができないこと、見ることができないことにたくさん出会うことができました。旅が忘れがたいものになります。次回はもう何日か多く滞在して本島の北の方にも出かけてみたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました