より快適なキャンプ輪行を目指して新しいトランクバッグを導入

今までのキャンプ旅ではリアキャリアの上にはトランクバッグ(オルトリーブトランクバッグRC)やダッフルバッグ(オルトリーブラックパック)を積むのが定番になっていたのですが、その部分をちょっと見直してみることにしました。

2024年沖縄本島。リヤキャリアの上はトランクバッグRC
2023年の石垣島。リアキャリアの上はラックパック

きっかけとなったのは、今年の春に行った装備の軽量化で、各道具の軽量化・小型化を行い、リアのパニアバッグをオルトリーブのバッグローラープラスから小型軽量の同じくオルトリーブのグラベルパックに変更しました。その結果リアキャリアの天板に積むバッグに関してはトランクバッグの一択になりました。ラックパックとバッグローラープラスはストラップで連結して、ラックパックを安全にリアキャリア上に固定することができるのですが、グラベルパックはストラップの大きさが違うため連結することができないのです。

左がグラベルパック。右がバックローラープラス

そんなわけで、今年のキャンプ旅ではリアキャリアの天板の上ではトランクバッグRCを利用してきたのですが、トランクバックRCは若干利用する際の容量が小さいと感じていました。メーカーの公表値は容量12Lで、その数字を見ると小さいとは言えないのですが、中敷の形状やロールクロージャーであること、また、(おそらく自転車を跨いで乗るときに邪魔にならないように)真四角ではなく前側が下がっている台形状であるため、実際に使える容量は結構小さい感じです。

またロールクロージャ―を止めるためのベルテープの粘着力が微妙で、頑張って荷物を詰め込むと走行中にバッグの口が開いてしまうことがあるので、荷物を詰め込んだ時などは自分で別途用意したバンドなどで口が開かないように固定する必要があり、少々不便を感じていました。

使えないというわけではなかったのですが、旅の道中のストレスは少なければ少ないほど良いので、以下の条件でトランクバッグRCの代わりになりそうなバッグを探してみることしました。

  • トランクバッグRCより実際の利用時の容量が大きいこと
  • リアキャリアに簡単、確実に固定できること
  • 形状、使い勝手がシンプルなこと
  • 自転車から外して機内持ち込みバッグとして使いやすいこと

アマゾンや自転車用品店のオンラインショップを見て回ったところ、なかなか良いものが見つかりませんでしたが、ついにこのバッグを見つけました。

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・行楽シーズン、ピクニック、ポタリングにおすすめの、保冷機能までついた大容量バッグの登場です!・とてもユニークな構造で、上段・下段と二段構造に!・上段はサイクリングアイテムの収納におすすめ!浅型(深さ6cm程度)ですが、広さがあるのでサイクリング必需品を十分に収納できます・下段は保冷機能を活かしてお弁当等の持ち運びに・...

中華ブランドとしては比較的老舗大手で品質も問題なさそうなロックブロスが販売している13Lのトランクバッグ型のクーラーバッグです。大きさや機能を調べてみて、私の使い方にはかなりあっていると思いました。特に、保冷用のインシュレーションが入っているクーラーバッグであることが素晴らしいです。キャンプ旅の時は大体キャンプ場近くのスーパーで夕飯の食材と氷、炭酸水などを購入することが多く、それらの運搬、キャンプ場での保冷のために、折り畳み式のソフトクーラーバッグを持って行ってきます。現在使っているのは、オレゴニアンキャンパーのクーラーパック 18というものです。 

Amazon.co.jp

オレゴニアンキャンパーのクーラーパック 18は、重量はとても軽いのですがインシュレーションが結構厚くて収納時にややかさばるのがやや問題でした。しかし、今回見つけたソフトクーラーとしての機能も兼ね備えたトランクバッグならば、別途ソフトクーラーを持ってゆく必要がありません。また、バッグの中が2階建てになっているのも良いデザインです。買い出しをすると、下のメインコンパートメントには氷や生鮮食品などが入ります。氷の袋は結構水滴がつきますし、生鮮食品もモノによっては水分やにおいが出るため、できれば食材以外の荷物は一緒にしたくないです。このバッグはメインのコンパートメントに上にもう一つコンパートメントがあるため、買い出し後、食材以外はそちらに移して運ぶ事ができます。

キャリアへの取り付けもベルクロで簡単にできそうですし、レインカバーも付いていますし、何よりお値段もお手頃でしたので早速購入してみました。

到着したバッグは大きさ、質感とも予想通り。使い勝手にも期待が持てます。

しかし、早速モノラルGRのリアキャリアに取り付けてみようとしたところで問題発生。キャリアの寸法に対して、バッグの底面の大きさが長さ、幅ともにかなり大きく、安定してキャリアに取り付けることができません。なんとか取り付けることはできるのですが、ソフトクーラーのような素材、作りにバッグはキャリアに固定するためのストラップに引っ張られてグニャグニャと歪んでしまいます。これでは走行中にストラップが緩んでしまいそうです。特に長さは後に20cm近くはみ出してしまい、はみ出した部分が、荷物を入れなくてもだらんと下がってしまうため、このまま利用するのは難しそうです。

バッグとしての構造、機能は期待していた通りですので、なんとか工夫してみる事にします。中敷があればバッグ後部が垂れ下がることは避けられそうです。しかし、バッグの底に敷く中敷ではキャリアの幅に対してバッグに幅が広すぎる問題はあまり解決せず、ストラップを締め込むと結局バッグの底面は歪んでしまいそうです。

いくつか候補策を考えて、まずはキャリアの天板の幅を広げてみることにしました。とは言え、天板のアルミフレームを広げるのは溶接でもしなければ無理なため、キャリアのトップに1枚板を乗せて、幅と長さを大きくしてみることにします。使用したのは100均で売っていたまな板。都合の良い大きさと厚さ(今回は6mm)をのモノ見つけることができました。値段と重量、加工性、耐水性などを考えると良き選択だっと思います。

そのままでは大きすぎるため、バッグの底面の寸法に合わせて  x に仕上がるように縦横をノコギリで切りました。そして、インシュレーションロックでキャリア天板のフレームに固定するための穴を開けます。計7本のインシュレーションロックを使ってがっしりと固定できました。バッグを乗せてストラップをきっちり締め込んでも、バッグの形はまるで崩れずしっかりと固定されています。これは成功と言っても良いでしょう。

その後、このバッグはモノラルGRには乗せっぱなしとなっており、買い物などで大活躍です。先日はスーパーで購入した5kgの米を入れて5kmほどの道のりを帰ってきましたが、全く問題なく5kmほど走行できました。キャンプ旅での食材の調達くらいはよゆうでこなせそうです。

また別の日には保冷剤を入れて出かけ、出先の魚屋で魚を買って帰ってくることもできました。このバッグをキャリアに積んでおけば、自転車で出かけたときに家族へのお土産もばっちりです。

唯一の問題は、輪行準備と解除の際に追加した天板を取り付けたり取り外したりする手間が増えたことですが、それぞれ数分の作業なので、使い勝手を考えれば許容範囲です。また、機内の持ち込み荷物として使う場合も、今まで使ってきたオルトリーブのトランクバッグRCに比べると容量が大きく、肩にかけた時の安定も良いのでストレスが少なくて済みます。

今年の夏のあまりの暑さのため、このバッグを使った飛行機輪行キャンプは涼しくなるまで控える予定ですが、今から使い勝手が楽しみです。

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