変則3泊4日で高知県の四万十川エリアに輪行キャンプに行ってきました。
今回は一つテーマ設定しました。「飛行機輪行キャンプ旅をいかに楽ちんにできるか?」軟弱なテーマですが、自分が歳を重ねてゆく中でこの遊びを続けてゆくためには重要な課題です。すべてホテル泊も悪くないのですが、ライド後のキャンプの充実感は格別ですから、少なくとも一泊はキャンプを入れたいと思います。
そんなテーマのために計画段階から2つほど新しい試みを織り込みました。
- 「キャンプ道具の持ち運びをせずに往復とも宅急便を利用」
- 「ライドの途中に鉄道移動の区間を設ける」
上のテーマを織り込んだ今回の計画は以下のとおり。金曜夕方出発、月曜午前自宅到着の3泊4日。しかし、初日と最終日はほぼ飛行機での移動だけなのでライドは2日間です。キャンプ道具は、金曜日に高知のホテルに届くように、水曜日の朝に自宅近所のコンビニから宅急便で発送します。いつも飛行機輪行で活躍しているIKEAのフラクタバッグを使えば一個口で全て送ることができます。ホテルにはあらかじめ大きなバッグを送ることを連絡しておきます。
今までは頑張って往復自力で運んで、飛行機で預け入れ荷物としていたのですが、自転車の入った輪行袋とキャンプ道具の入った大きなバッグの両方を持って、駅や空港で歩いて移動するのは重量的にも大きさ的にもとても大変でした。特に駅の改札や空港のエスカレーターは荷物が引っかかってしまうことも多く急がなくてはならない時など結構困っていました。羽田空港の駅の改札からJALの「特殊手荷物預け入れカウンター」までは地味に遠くて苦痛でした。
初日金曜夜に高知に到着したらホテルでのチェックイン時にキャンプ道具を受け取り宿泊。次の日土曜日に高知市街から四万十川沿いのキャンプ場までライド。この2日目のライドの途中、須崎から窪川までのきつい上り区間を含む30kmほどを鉄道で輪行してしまう予定です。そして3日目の日曜日はキャンプ場から中村駅までライドして、中村から高知までは鉄道輪行、再び高知市街に宿泊して月曜早朝の飛行機で羽田戻りというパターンです。最後、中村で列車に乗る前に駅近くのコンビニから再びキャンプ道具を宅急便で自宅に送ってしまいます。キャンプ道具の宅急便利用とライド途中での輪行移動、これら2つの試みで今回の旅がどの程度楽になるのか実感してみようと思います。
(下のルートで青線・青枠の部分が2日目、鉄道で移動する区間。黄色はキャンプ場。こう見ると、ほぼ平坦と下りで構成されているお気軽なルートですね。)
また、今回は「どこかにマイル」ではなく、JALのタイムセールで買ったチケットを使います。行きたいとこがピンポイントで決まっている場合は、タイムセールチケットはいいですね。どこかにマイルは最終的な行先は自分で決定できないため、何回も利用していると以前行ったことのある場所と被る可能性があります。タイムセールなら行先を決めて購入できますし、割引率もめちゃくちゃ高くて、羽田ー高知往復は定価ですと、75000円ですが、タイムセールだと一番安い運賃では16000円くらいです。さらにタイムセールチケットは(キャンセル料は必要ですが)キャンセル可能である点とマイルが加算されることも大きなメリットです。
今年は天候に恵まれておらず、どこかにマイルでチケットを手配したにも関わらず悪天候のため中止にしたのが、鹿児島、福岡、青森とすでに3回。中止してもマイルで購入しているので、現金の損失はないのですが、貴重なマイルを無駄にしちゃって残念な感じですので、キャンセル可能なタイムセールチケットは安心感があります。
さて、金曜日夕方、仕事を早めに切り上げていつものように電車で羽田空港へ。キャンプ道具を事前に送ってしまっているので、輪行バッグとリアキャリアに乗せる新しいトランクバッグのみと軽装で快適です。
羽田発高知行、JAL497便は定刻より5分ほど遅れて17:15ごろ出発。高知到着は18時50分ぐらいでした。
高知空港からは空港連絡バスで高知市内へ向かいます。運転手の方がとても親切な方で、数年ぶりの高知は最初から好印象です。輪行バッグをバスの荷室に預けたり、バス停に到着してから出してもらう作業も運転手が一人で対応していましたが、始終にこやかに対応していただけました。
バスを降りて徒歩5分ほどで予約していた「スーパーホテル高知」にチェックイン。あらかじめホテルに送ってあったキャンプ道具一式を受け取って入室し一段落。このバス停からホテルまでへの徒歩移動もキャンプ道具を持っていたらかなり辛かったと思います。
スーパーホテルはチェックインのシステムやサービス、内装など、とてもシンプルにまとめられていますが、非常に清潔感があり快適なホテルでした。何より温泉が付いているのが最高です。ビュッフェ式の朝食も長距離ライドの前の腹ごしらえには助かります。
ホテルの温泉は男女で時間が分けられており、次に男性が入れるのは午後9時半からでしたので、まずは夕食にします。ホテルは駅に近いところを選んだのですが、高知はJR高知駅の周辺には商業施設はあまりなく、夕食が取れるお店も限られています。賑やかな場所、飲食店が多い場所は高知駅から南に600mくらいの蓮池町通やはりまや橋方面ですが、そこまで歩くのは大変なのでホテルの近くでお店を探してみたところ、歩いて5分ほどのところに評判の良い居酒屋があるようなので出かけてみました。川沿いのひっそりした通りにある「なか乃」というお店です。店内はカウンター5、6席、4人掛けくらいのテーブル一つとこじんまりしています。先客は4人ぐらいのグループで地元の方々のようです。
このお店は大正解でした。大将のワンオペですが、肴はどれもとても美味しかったです。よく見れば店内に水槽にはハモが4~5尾泳いでいたり、ガラスのネタケースの中に高級食材が並んでいたりとちょっと普通じゃない感じがしますね。
私が頼んだのは
カツオの味噌タタキ
自家製いくら
イチヂクの天ぷら
本鮪の新子
栗の薄皮煮
いずれも素晴らしい味でしたが、特に「マグロの新子」、「イチヂクの天ぷら」など今まで口にしたことがなかったものを食べられたのが最高でした。お客に美味しいものを食べさせようとしてくれていることが伝わってくるお店でした。
ハイボール2杯のほろ酔いでホテルに戻り、ゆっくりと温泉に入ってよい気持ちで就寝。明日のライドに備えます。
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