今年最後の自転車キャンプ旅は「どこかにマイル」で行きます。「どこかにマイル」の申し込みプロセスはいつもと同じですが、コロナ終息以降、最近は旅行や移動をする人が確実に増えたようで、以前のように希望する日程で予約が取りづらくなってきました。
昨年は週末だけを有効に使い、土曜の朝イチの出発、日曜の夜の帰着で予約を取れることが多かったのですが、今年はそのパターンでは候補地が表示されないことが多くなりました。そのため金曜夕方の出発や月曜朝の帰着を含めて候補地を探す必要があります。この方法は仕事の半休を取る必要があったり、現地でホテル泊が必要になったりやや負担が増えてしまうのですが、致し方ありません。
さて、今回も金曜夕方羽田発、月曜午前羽田着のパターンで、最終的に決定した目的地は山口宇部空港です。山口宇部は去年の7月にやはり「どこかにマイル」を使って訪れています。今まで「どこかにマイル」やタイムセールのチケットで国内10ヶ所に出かけているので、「どこかにマイル」の抽選で被りが出てくるのは覚悟していましたが、実際に被るとルートの検討が大変です。
空港が被ったとしても、走るルートは極力被らせたくないのでGoogleマップやRide with GPSのルートプランナーを使って検討を繰り返します。キャンプ場の場所、ホテルの場所、ルートの勾配、食事やスーパーマーケットの場所などを考慮して、3泊4日のルートを決めてゆきます。
前回は宇部から中国地方を縦断し日本海に抜け、西に走って角島大橋を回って宇部に戻るというルートでした。それとかぶらないようにするためには、残された方角は東に進むしかなかったので、瀬戸内海沿いの東側のエリアをチェックして行くと、橋で渡れる結構大きい島を発見しました。
「周防大島」(すおうおおしま）最初は読み方が分からず、「すぼうおおしま」と読んでいました。正確には周防大島は「周防大島町」という町の名前で、5つの有人島と25の無人島で構成されています。上の地図で囲った大きな島は「屋代島」という周防大島町の島の中で最大の島です。島外周の道路ベースで一周約90㎞で勾配は全体的にマイルド。飲食店、スーパーマーケット、キャンプ場も使い勝手の良い場所にあります。食事と買い出し、キャンプの導線が良いロケーションを探すのはなかなか大変で、そんな場所を見つけたらもうほぼそこで決定です。
周防大島に関してはYouTubeでも多くの動画が上がっています。別名「瀬戸内のハワイ」。これは気候が温暖な島でハワイを彷彿とさせるという点以外に、戦後この島から多くの人がハワイへ移住者したという歴史的な縁の側面が大きいようですが、そのキャッチフレーズの元、周防大島にはパンケーキやガーリックシュリンプ、ハンバーガーなどが食べられるハワイアンカフェがたくさんあるようです。
目的地は決まりました。しかし、周防大島は宇部山口空港からは100km以上、往復で二百数十キロ離れており、今回の実質走行2日間の旅程では全てを自転車で走るのは結構厳しいため、金曜日の夕方に山口宇部空港に到着後、空港バスで新山口まで移動、そこからさらにJRで徳山まで移動してホテル泊。土曜日に徳山から周防大島までライド、その後キャンプ。そして、翌日日曜日に周防大島を周り、その後JRで宇部まで戻る飛行機、バス、鉄道をフルに活用する計画となりました。
では出発。今回も前回の高知を同じくキャンプ道具一式は事前に宅急便でヤマト運輸周防大島営業所に送ってしまっているため身軽で気が楽です。
キャンプ道具を持っていないと、羽田空港のエスカレーター前に立っているポールも楽々クリア。輪行袋とキャンプ道具の入ったバッグを持っていると、このポールを通過するのが地味に大変です。
輪行袋だけを預け入れ、夕日が眺めながら搭乗を待ちます。16時30分発JAL295便
ほぼ定刻18時20分頃に山口宇部空港に到着。新山口駅への空港バスに乗ります。リムジンバスは自転車をバスの貨物室に安全に預けてしまえるためとても快適。
40分ほどで新山口駅に到着。
続いて、新山口駅から徳山駅までJR山陽本線の普通列車。所要時間45分と結構な時間がかかるため、新山口駅で何かお腹に入れようと考えていましたが、駅構内で営業している飲食店はまるでなかったため、列車の車内でセブンイレブンのサンドイッチでつまみ空腹をごまかします。
徳山駅に到着。
歩いてすぐの今夜の宿、サンルート徳山にチェックイン。
その後、駅近で晩御飯。餃子の美味しいお店「タイヨウ餃子」。最近居酒屋ではまずお目にかかれないニッカのウイスキー「フロムザバレル」があったのでお湯割りでお願いしました。餃子、炒飯、唐揚げと美味しいウイスキー。素晴らしく満足です。
ホテルに戻って就寝。
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