周防大島3日目、周防大島町青少年旅行村でのキャンプ泊の朝。予想よりかなり早く起きてしまいました。午前5時に目が覚め、30分ぐらい寝袋の中でタブレット見ながらもぞもぞしていました。外気温はかなり低そうですが、シュラフはSea to SummitのSpark SPII、マットはNaturehikeのエアーマットR5.8仕様という冬装備で固めたので寒さは感じません。
このNaturehikeのエアーマットを使うのは2024年の年初に館山でキャンプした時以来です。このマットは17000円程度(2004年1月当時。今はもう少し安い)でR値が5.8、重量500gとコスパ抜群なはずなのですが、館山の夜は電動ポンプで空気を入れたままで使っていたら、空気圧か足りず、夜寝ていると地面からの冷気が背中に伝わってきてやや寝ずらい思いをしました。帰宅後、同製品のレビューコメントを見ると、複数の方が「最後は口でしっかり空気を吹き込まないと十分に空気が充填されない」というレビューをあげていました。今回はそのアドバイスにしたがってきっちりと最後に口で空気を吹き込んでから使ってみたら、背中に冷気を感じることはありませんでした。
5:30ごろにテントから出ましたが、まだ真っ暗です。まずは焚き火を起こし、コーヒーを入れて飲み、身体を暖めます。残念ながら、私の定番モンカフェドリップコーヒーは購入後時間が経ち過ぎていて風味が飛んでしまっておりイマイチでした。賞味期限は18か月らしいですが、確か買ったのは2年近く前だったかも。
コーヒー飲みながら焚火に当たっている内にようやく明るくなってきました。買いだしておいたパンで簡単に朝食を摂りながら、今日のルートを確認します。ここで問題発生。予定では今日は周防大島一周の続きで、時計回りに海岸線を走って、昨日渡ってきた周防大橋まで、そしてその後は昨日立ち寄った柳井まで自転車で走る予定でした。柳井からはJR山陽本線で新山口まで輪行。新山口から山口宇部空港近くの宇部岬駅まで再び輪行です。宇部岬駅からホテルまでは1kmちょっとですので、駅前で自転車を組み立てて自走の予定です。キャンプ場からJR柳井駅までの走行距離は大体71km、獲得標高900mくらいです。
しかし、JRの列車の時間を改めて調べてみると、新山口での列車の乗換のタイミングがあまり良くなくて、想定以上に時間がかかります。明るいうちに宇部岬駅に到着するには柳井駅を13時20分発の列車に乗る必要がありそうです。(12月頭ですと日の入りは17時くらいですので、輪行解除の作業を考えると16時半までには宇部岬に到着していたいものです。)となると、8時出発として時間の猶予は5時間20分。休憩、昼食、輪行準備の時間、あわせて大体2時間を差し引くと残された時間は3時間20分。71km、900upを3時間20分は私のスピードではやや無理めで、気持ちの余裕もなくなってしまいます。予定変更ですね。
周防大島完全一周はあきらめて、来た道をヤマト運輸の営業所まで引き返し、そこでキャンプ道具を自宅に送ってから、島の反対側の海岸線まで峠を超えて進み、そこから周防大橋を目指すルートに変更します。新しいルートだと柳井駅まで走行距離約50km。これなら大丈夫です。
計画変更決定後、すぐに撤収開始。1時間程度で終了し、なんとか午前8時に出発。
昨日は強かった西風も無く、40分ほどでヤマト運輸到着。10kg近い荷物を自宅に発送し、身軽になったところで峠越え。一応峠なのですが、ピークはトンネルになっているので、登りだしからの標高差は50mしかなく楽勝です。下りは海抜0mへのダウンヒルで、登りが楽だった割にはを考えれば極上の下りでした。
海への突き当りを右折。橘の町を抜けると「庄南ビーチ」という砂浜があり、そこの突堤が先まで自転車で入れそうでしたので寄り道します。穏やかな海がキラキラときれいでした。
後は周防大橋まで約25㎞を一気に走ってしまいます。朝、ルート変更を検討している時に、周防大橋と柳井の町の間に活魚料理で有名なお店があるのを見つけ、11時の開店に合わせてそこに入店したいのです。人気のあるお店の様なので第一順で入店できないと、列車の時間との兼ね合いであきらめなくてはならない可能性が高いためここは本気を出すところです。
途中ちょこちょこっと写真撮ったりしましたが、基本ノーストップで約25kmを1時間10分で走り切りました。私にしては上出来です。しかしながら、到着時間は11時15分でお店の開店には間に合わず、すでに満席。結構大きなお店なのに開店15分で満席ですか・・・
「さて・・・」と考えましたが、100mくらい手前に「たい釜めし」の看板を出しているお店がありましたので、すぐさまそちらに向かうことにしました。お店の名前は「旬・鮮・彩 鳴門」。
お店の1階は駐車場が駐車場になっています。そこに自転車を入れると奥に神棚があり、その前にサイクルラックがあります。少なくとも自転車乗りも歓迎されているということが分かり安心しました。
階段を上って入店。幸いこちらは満席ではありませんでした。きれいな内観で海沿いのカウンター席に座ることができました。目の前が瀬戸内海の展望です。
たい釜めし御膳を注文。鯛のお刺身、アラ煮、たい釜めしがセットになった鯛尽くしです。いや、美味しいです。満席だった近くの有名店に入れなくともこれなら大満足です。美味しいお店のアラ煮はホントに生臭さがまるでない。鯛の釜めしも久しぶりでしたが、うっすら鯛の味が沁みたお米が最高。刺身には紅葉があしらってあり見た目も食べても美味しい。
私が出ることには結構なお客さんの入りになっていましたので、少し遅れていたら入れなかったかもしれません。頑張って走ってきた甲斐がありました。
お店から柳井駅までは6kmで、列車の出発までは1時間半近くあるため、のんびりと走って柳井駅に到着し駅前で輪行準備。今回も前回の高知四万十の時と同じく前輪だけ外す横型輪行袋を使用したので15分ほどで準備完了です。
予定通り13時20分発のJR山陽本線で新山口まで1時間20分。
新山口でJR宇部線に乗り換えて今晩のホテルの最寄りの宇部岬駅まで。JR宇部線は2両編成のワンマン運航で、JRですが交通系ICが利用できないため、新山口で一度清算して切符を買う必要がありました。おそらく途中の駅に自動改札が整備されていないのでしょう。車内の運賃箱の横に輪行袋がピッタリ収まる謎のスペースがありました。
宇部岬駅に着くと、すでに西日がかなり傾いていました。駅前の駐輪場の隅で輪行解除。
今夜のホテル「Hotel R9 The Yard 宇部」まで5分ほどのショートライドです。ここらは昨年来た時に宇部新町から空港まで戻るときに自転車に乗って通ったエリアなので、なんとなく覚えている風景です。
「Hotel R9 The Yard 宇部」は最近見かけるようになってきたコンテナホテルです。コンパクトですが快適です。夕食はホテル近くのラーメン屋で手早く済まし、コンビニでチーズとフルーツを買い、ホテルの部屋でウイスキーのお湯割りを作って晩酌、就寝。(自宅に居ても旅にでてもやることは一緒。)
翌朝、朝イチの羽田行きに乗るために、ホテルから山口宇部空港まで3㎞ちょっと自走し、今回の旅は終了。前回の山口宇部とはルートも99%被らずで良かったです。「鮨 くぼ田」や「旬・鮮・彩 鳴門」など、瀬戸内の魚満喫の旅でした。
コメント