2025春の軽量化、2つ目はテントです。
現在使っているテントは2つ。一つは自立式のアライテントのトレックライズ1で、こちらはもう15年ほど使っている私にとっての古参ギアです。今でもアライテントの現行ラインアップにあることで、その完成度の高さが証明されている感じです。
もう一つは2023年5月に購入したワンポールテントの3F UL GEARのLanshan1。インナーは通常のものとメッシュのものを両方揃えており、気温によって取り替えて使っています。
トレックライズはオートバイのツーリングキャンプでは最高でしたが、自転車キャンプでは少々重量が気になります。また、トレックライズは夏場の低標高の場所でのキャンプでは暑くて寝苦しいことが多く、より軽量で通気性の良いLanshan 1を購入しました。
Lanshan 1も使いやすいテントで、ここ2年以上自転車旅用メインテントとして活躍してくれています。品質的にも実用上まったく問題ありません。3F UL Gearのホームページを見ると、会社の生い立ちや価値観なども紹介されており、製品を見てもしっかりとしたモノづくりを行っているように見えます。これはアウトドア製品に限らず、自転車のパーツ・ツールなどでも、最近はいわゆる「中華製」というイメージではひとくくりにできない高品質の製品が出てきていますね。
しかし、ワンポールと自立式という比較では、使い勝手という意味ではやはり自立式が優っているなあ、と感じていました。
例えば、雨の中でテントを設営しなければならない状況で、自立式ならペグ打ち無しにサクッとテントを立ち上げて、まずは雨に濡れない空間を確保することができる点です。一旦身体や荷物をテント内に入れてしまえば、台風のような強風でもない限りペグ打ちしなくてもテントが飛ばされることはないでしょう。フライやペグ打ちはちょっと落ち着いてからやればOKです。
片やワンポールテントは最低6本のペグを打たなければテントを立ち上げて居室を作ることができません。
テントを建てるのにペグ打ちを前提とするワンポールテントと自立式の大きな違いです。当然、ワンポールテントはペグが効かない場所やペグが打ち込めない場所で利用することは難しいです。
反面、重量ではワンポールテントが有利です。自立式はポールを2本利用するため、一般的にワンポールテントよりも重量が増えてしまいます。荷物の軽量化が非常に重要な自転車キャンプでは自立式を選びづらい理由です。実際、トレックライズ1の重量は1460g。対してLanshan1の重量は(ポールを含めると)800~900g程度でしょうか?室内の底面の広さはトレックライズ1が210cmx110cm、Lanshan1が230cmx100cmなので、まあ大体同じ大きさと言って良いでしょう。
設営の容易さと汎用性の自立式、軽さのワンポール、難しい悩みですが、当然この問題の理想的な解決策はワンポールテントに負けないような軽さの自立式のテントです。
そして、まさにその理想的な解決策のワンポールに負けない軽さの自立式テントが2024年6月に発売されました。それがアライテントの「SLソロ」です。そうです、私が長年使ってきた「安心の」アライテントなんです。が、定価63,800円(税込)。高いです。悩むふりしちゃいますね笑。
Chat GPTで3つのテントの比較表を作ってみました。

SLソロはサイズが205cmx90cmで、トレックライズ1やLanshan1に比べると若干小さめですが、自転車キャンプではテントは基本寝る時にしか使わないので問題ありません。重量は900gでワンポールのLanshan1とほぼ同程度。トレックライズ1と比べるとなんと560gも軽くなっています。
海外製の他の軽量テントと冷静に比較すると、実際はそんなに高いわけではないのですが、何しろLanshan 1が20,000円程度とべらぼうに安かったため、どうしても高く見えてしまいます。
でも、悩んだふりしただけでコレは買っちゃいますよ。アライテントの使いやすさ、丈夫さはよく知ってますし、国産なので修理や補修部品の入手も心配ありません。一生モノってやつです。だったら、早く買ってしまった方が長い時間楽しめますから。そんなわけでまずは購入する気持ちを固め、そこからは少しでも安く買える手段を探しました。
多くのネットショップを廻り、最終的にはYahooショッピングの好日山荘でポイント最強となる日を待ち、62,300円、PayPayポイントおよそ13,000pt付きで購入できて満足です。
早速5月の青森キャンプ旅で使ってみましたが、仕舞寸法小さいし軽いし、設営も撤収もとても楽チンで完璧でした。設営方法・手順はトレックライズとほぼ同じなので慣れたものです。ただ、軽量化のために生地をギリギリまで薄くしているので否応なしに自然と扱いが丁寧になります。

ポールの仕舞全長は38cmで、今年からつかいはじめたUSWEのフレームバッグ(大)にぎりぎり納めることができたのも最高。

これからどんどん活躍してくれると思いますが、夏の暑い時期はLanshan 1をメッシュインナーで使ったほうが風通しが良くて快適そうなので、Lanshan1もまだまだ現役で使ってゆく予定です。
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