【新ホイール】マビックオールロードSディスクに新しいグラベルキングを装着

キャンプフル装備状態で発生するフロント周りのブレ、その原因として耐荷重の不足が疑われるフルクラムのレーシング3からより頑丈なホイールに交換することにしました。

探した基準は
- アルミ製のチューブレス対応のグラベルホイール
- 重量が前後で1800g以下(今までのレーシング3は1660g)
- 耐荷重120kg以上
- 10万円以下
- トラブル、メンテナンス時のパーツ供給に不安のないメーカー

ここまで条件をつけると対象はかなり絞られます。細かな検討過程は省きますが、最終的に選んだのはマビックのオールロードS ディスクというグラベルホイールです。このホイールは上の条件を全て満たします。(今年発売された現行のオールロードSとは若干仕様が違うようです。新モデルはリム幅が22mmから25㎜に変更され、同時に重量も25gほど増えています。)

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フルクラムレーシング3とマビックオールロードSのスペック比較をしてみると、耐荷重が9kg増えるのと引き換えに重量が105g増、ということになります。妥当かと思います。

重量 耐荷重リム高リム幅
フルクラムレーシング3DB1660g109kg28mm19mm
マビックオールロードS1765g120kg22mm22mm

レーシング3に付けていたシマノのかなり低価格のディスクローター(SM-RT3)はイコールブレーキとの相性があまり良くなかったので、今回はブレーキローターも新調。前後シマノの105相当のSM-RT70にしてみます。

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タイヤも新調。今まで使ってきたパナレーサーグラベルキングSSの乗り心地はとても好きだったのですが、リムにタイヤをはめてからビードを上げる際に空気が漏れやすく、ウェブで調べても皆さん結構苦労されているようです。実際私もコンプレッサーまで使ってシーラントで手をベタベタにしながらようやく1本のビードをあげるのに30分くらいかかりました。ところが、今年の3月に発売されたばかりの新しいグラベルキングはその点が大幅に改良されているらしく、「フロアポンプだけでビードが上がる」と絶賛されているようでしたので、私もその進化を試してみたくなりました。

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ディスクローターを取り付けてから、いよいよグラベルキングの装着。できれば幅は前と同じく32mmが良かったのですが、新しいグラベルキングSSのチューブレスレディモデルには32mmの設定がないようなので、30mmか35mmか悩んだ末に軽量メリットを重視して30mmとしました。荷物を積むことを考えると空気圧高めでの利用となると思います。ちなみに、旧グラベルキングSSの32mmと新グラベルキングSSの30mmの重量差は10gしかありません。

Panaracer Corporation パナレーサー株式会社
自転車用タイヤ・チューブおよびサイクル用品の製造~販売を手がけるPanaracer(パナレーサー)。多彩なラインナップを紹介。

まずはフロントからリムにタイヤを嵌めてみてビックリです。最後の部分でタイヤレバーを必要としますが、装着自体は大した苦労もなく完了。次に敢えてコンプレッサーを利用せずにフロアポンプでビード上げ。果たして、評判通りに簡単にビードが上がるのでしょうか?

結果、簡単にビード上がりました!流石に最初はシューシューと入れた分の何分の一かは漏れてましたが、気にせずフロアポンプでガンガン空気を入れていくと、パチン、パチン、パチン、と気持ちよくビードが上がっていきます。前の製品と比べるとこれはものすすごい進化です。新グラベルキング、試してみて良かった。リヤも同じようにとても簡単に装着完了。

前後のホイールにローターとタイヤを装着した状態で、レーシング3との重量比較。条件を同じにするために、レーシング3からはリアのカセットは取り外してあります。

まずはフルクラムレーシング3+旧グラベルキングSS 32mmから。こちらは2910g。

続いて、マビックオールロードS ディスク+新グラベルキング 30mm、2850g

測り方がちょっといい加減なので正確ではないと思いますが、なんとマビックの方が軽くなってしまいました。???と思いましたが、よく考えたらマビックの方にはまだシーラントを入れていませんでした。ビードが簡単に上がっちゃったので忘れてました。

シーラントはいつものマックオフ。メルカリやヤフオクで小分け売りされているものを使っています。個人では消費量も限られているので小分け品の方が都合が良いです。タイヤ幅30mmでリムとビードの噛み合いがかなり良いことを考え、前後それぞれ30ccずつをテルモの注射器で注入。(テルモの注射器はこのために作られたんじゃないか?いうくらいバルブコアを外したバルブの口径にぴったり)

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シーラントの比重はほぼ水と同じらしいので前後で60gとすると、フルクラムのセットアップとマビックのセットアップの重量差はおよそゼロです。ホイールで100gが重くなったものの、タイヤ、ローター、シーラントが少なくて済んだ分の合計で、ほぼ同程度取り戻せたことになります。実際にキャンプツーリングで使ってみて、30mm幅のタイヤで問題がないのであればこのセットで良いでしょう。

交換後100kmほど実走してみました。(キャンプ道具は積んでいません) 乗り心地はやはりフルクラムよりもガッチリした感触です。タイヤのエアボリュームが少なくなっていることも影響していると思います。もう一つうれしかったのが、新しいブレーキローターをイコールブレーキとの相性が非常に良かったこと。今まではブレーキをかけると、ちょっと嫌な振動と音が出ていたのですが、それが完全に消えました。

次回のキャンプツーリングでフロントのブレがなくなっているかどうか確認するのが楽しみです。

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