【イルカウォッチング付き】陸奥湾一周一泊二日(2日目)

2日目の朝は少し慌ただしかったです。目が覚めたのは午前4時半で、私にしてみればいつもとあまり変わらない時間でした。シュラフの中で、今日のルートと天気予報をスマホで確認しました。朝から午前の天気予報は雨…… 実は昨晩からわかっていました。

しかし、まだ降ってはいませんでした。昨晩シュラフに入ったときは、起きて雨が降っていたら、小降りになるまで遅寝を決め込もうかと思っていましたが、降り出すまでにもう少し時間がありそうだったので、思い切って撤収・出発することにしました。テントを雨に濡らしてしまうととても重くなり、さらに収納時にかさばってしまいます。濡れずに済ませることができるなら、それに越したことはありません。

ようやく作業ができるくらいの明るさになってから、小一時間で撤収を終えました。サイト裏のローソンでバナナとサンドイッチを買い、超簡単に朝食を済ませて、5時半に出発しました。どんよりとした曇り空でしたが、気温も涼しく、気分は悪くありませんでした。

国道279号を北上します。出発して20kmほど走った頃、ついに雨が降り出しました。丁度通りかかったローソン むつ大曲三丁目店の軒下を借りて、レインウェアを着ました。

むつ市街に入り、イートイン付きのミニストップ むつ旭町店を見つけたので、どら焼き、パンケーキと ホットコーヒーで2回目の朝食としました。

ミニストップを出た後は、進路は湾沿いの国道338号を西に向かって走りましたが、JR大湊駅のあたりで国道を外れ、海岸の堤防沿いの道を走りました。その時点で雨はかなり小降りになっていましたが、まだいつ降ってもおかしくない空模様だったため、そのままレインウェアを着たまま走行しました。

堤防沿いの道は大湊港まで続いていました。知識が全くなかったのですが、大湊港は大きな軍港でした。「北の防人」として知られる海上自衛隊大湊基地があり、この日も大きな護衛艦が数隻停泊していました。目と鼻の先には海上自衛隊の航空基地もありました。

その航空基地をぐるっと内陸に迂回した後、国道 338号は再び海岸沿いに戻ります。ところどころアップダウンはありましたが、嫌になるほどではありませんでした。いつものように海岸に出られそうな場所や山側に面白そうなものがありそうな場所では、道を外れて様子を見てみました。

川内町のT字路で右折し、内陸に1kmほど進んだところにある「ローソンむつ川内町店」でコーヒー休憩としました。青森県はローソン率高し。

休憩後は西に進み、湿地帯のようなエリアを抜けて2km先でまた海岸沿いに戻りました。このエリアは雨に濡れた緑がとてもきれいでした。

そこから陸奥湾フェリーのターミナルがある脇野沢港まではあと15kmです。脇野沢発蟹田着のむつ湾フェリーは1日に2便しかなく、最初の10時50分発を逃すと次は4時間以上先の15時30分発になってしまうため、絶対に遅れることはできません。脇野沢に近づくにつれアップダウンが出てきましたが、頑張ってペースを維持しました。

無事午前 時に脇野沢港のフェリーターミナルに到着しました。ターミナルといっても一軒家のような佇まいで、中には乗船券を売る窓口と小さな食堂がありました。予定していた 時 分のフェリーの出港まで40分ほどあったので、待合室中のベンチで休憩しました。壁のコンセントでモバイルバッテリーとスマホの充電もさせてもらえました。これでバッテリー問題は一安心です。

折り返しのフェリーが入港する時間になったので、外に出て港に入ってくるフェリーを見学しました。思ったよりも大きな船体で驚きました。船や飛行機のような大きな乗り物がゆっくりと近づいてくる光景はワクワクします。

自転車に乗ったまま乗船です。船員の方にデッキの端に固定してもらって客室に上がります。港で待っている時は、乗船者はほんの数人かと思っていましたが、気づくと20人ほどの人が乗船していました。

出航です。波は穏やかで、遠くには八甲田の山々がそびえています。気づくと、大きな青函連絡船の船が遠くを通り過ぎていきました。

乗るまで知らなかったのですが、このフェリーはイルカとの遭遇率がとても高いそうです。フェリーのホームページでは、毎日各便がどのくらいの数のイルカと遭遇したかの結果を公開していますが、一年の中でも5月の遭遇率は特に高く、ここ数年は出航すれば5割~8割はイルカに出会えるそうです。

むつ湾フェリー株式会社 - イルカ情報(2025)
津軽と下北、青森県の2大半島を結ぶ【むつ湾フェリー】です。蟹田駅から新幹線“奥津軽いまべつ駅”へアクセス可能。脇野沢港から仏ヶ浦を経由して大間崎へ。青森と函館をつなぐ、青函交通圏を形成しています。

船体の舳先には海面を映すビデオカメラが付いていて、航行中にイルカがいれば客室のモニターに映し出されるようになっています。

さて、肝心のイルカですが、ちゃんといました!どうやら船の前を一緒に泳ぐのが楽しいようで、何匹もカメラに映っていました。フェリーもかなりの速度で進んでいるので、うっかりすると船にぶつかってしまうのではないかと心配になるくらいギリギリのところを泳いでいました。

船室の外のデッキにいた乗客からも歓声が上がっていました。船の横を並走しているイルカもいたようです。私もデッキに出てみましたが、ジャンプしながら船の横を泳ぐイルカを何匹も見ることができました。

以前、次男とオートバイで北海道ツーリングをしたときに、知床でオルカ・イルカウォッチングのボートに乗りましたが、その時は数匹のイルカをちらっと見られただけでした。それと比べると、むつ湾フェリーのイルカ体験は圧倒的でした。

50分後に 蟹田港に入港しました。下船、蟹田港近くのJR津軽線の終着駅、蟹田駅前の「蟹田駅前市場ウェル蟹」でご当地ラーメンの「焼干しラーメン」を食べました。本当は青森の地鶏「青森シャモロック」を使った「シャモロックラーメン」を食べてみたかったのですが、シャモロックが入荷していない、ということで残念。しかし、焼干しラーメンも優しい味で美味しかったです。

ウエル蟹 (蟹田/ラーメン)
★★★☆☆3.05 ■予算(昼):~¥999

昼食後は、湾沿いの道を青森市街に向かって走りました。

海沿いには何か所も漁具が置かれた番屋があり、漁業が盛んなことがよくわかります。

朝早く出発したので、もともと立てていた計画よりだいぶ早く青森市街に到着してしまいそうでした。帰りの飛行機の時間は決まっているし、青森の街中でうろうろしてもしょうがないし、ということで、寄り道して日帰り温泉に立ち寄ることにしました。青森駅の手前5kmちょっとのところにある日帰り温泉「青森油川湯ったら温泉」。5kmなら温泉で汗を流してさっぱりした後、青森駅までライドしてもまた汗だくになってしまうことはなさそうです。

入浴料は420円。素晴らしいなぁ。

ようこそ『湯ったら温泉』へ - 青森油川湯ったら温泉 - 【公式ホームページ】 ようこそ『湯ったら温泉』へ
青森油川湯ったら温泉 露天風呂・サウナ・天然地下水の水風呂・岩盤浴・サウナ / 内風呂はもちろん露天風呂も完備。岩盤浴やサウナも備え、更にはなんと温泉なのにトレーニングマシンを備えたジムスペースもあります。広々とした駐車場。お得な入浴回数券もご用意してます。湯ったら温泉でゆったりとお過ごし下さい。

汗かかないようにゆるゆるペダルを漕いでで青森駅前に到着。リムジンバスで空港に向かう前に、目星をつけておいた店で早めの夕食を取る予定です。

青森駅前の「お食事処おさない」。

お食事処おさない (青森/食堂)
★★★☆☆3.59 ■予算(夜):¥2,000~¥2,999

夜の部の開店1時間前に到着したので、超人気店とはいえさすがに誰も並んでいませんでした。しかし、店前の歩道で輪行準備をしている間に数名ほどの列ができたので、慌てて片付けて列に並び、無事に最初の回で入店できました。

ハイボールはなかったので、久しぶりの瓶ビール。基本的にホタテが売りのようですが、昨日キャンプで刺身と焼きは存分に食べたので、今回はホタテフライにしました。あとはヒラメの漬け丼。写真で美味しさが十分に伝わると思います。

店を出て、空港までのリムジンバス乗り場に向かいました。青森市街から青森空港までは10km弱のヒルクライムになるため、帰りはリムジンバスを利用しました。温泉も入ったし、ビールも飲んでしまったのでコレで正解です。

リムジンバスが出発し、空港に向かう途中で大きな虹がかかっていました。

陸奥湾一周キャンプ旅、ちょっと距離が長かったり、フェリーの便数が少ないことで時間の制約も多く、迷ったのですが、実行してよかったです。ホタテにウイスキーに菜の花畑、イルカウォッチングまで付いて、5月の青森満喫の旅となりました。

本日の走行距離 121km(うちフェリー20km)

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