呼子のイカを食べに行く飛行機輪行旅、出発当日のフライトは午前7:10羽田発の福岡空港行であったため、午前6時に電車で羽田空港に到着です。
前回の経験から特殊預入れ荷物の受付カウンターの場所もすでに分かっています。今回はキャンプではないため、重量調整のための機内持ち込み手荷物と預入れ手荷物の分別も必要ありません。預け入れは輪行袋のみのため12.8kgで計量一発合格で、あっという間に搭乗ゲート付近に到着。
前回の長崎へのフライトで機内サービスでは飲み物以外出ないのがわかっていたので、売店で羽田のご当地弁当の「穴守おこわいなり」を買って朝ご飯を済ませます。
福岡空港到着はほぼ定刻の9時過ぎに到着。羽田に到着したときは自転車も預け入れ荷物ターンテーブルのベルトコンベアに乗せられて出てくるのですが、前回の長崎でも今回の福岡でも職員の方が担いで持ってきてくれました。
早速ターミナルビルの軒下を借りて組み立て。所要時間は25分。キャンプ道具無しのシンプルなセットアップなのでまあまあのスピードです。天気は薄曇りですが、気温は朝の10時前で26.5度と予想以上に暑いです。
出発。
最初の目的地は、博多市内の「元祖ラーメン長浜屋」。やはり博多に来たらまずはコレを食べないと。朝ご飯を食べたのが6時半でしたからすでに4時間経っており、良い具合にお腹も空いています。
空港から8km程、30分ほどで到着。
このご時世ラーメン1杯500円は凄いですね。しかも当然美味しい。博多出身の友人によれば、博多の人にとって長浜系ラーメンは500円が基準とのこと。関東では最近はラーメンの値段は1000円に近づいていますが、その友人は長浜ラーメンと東京のラーメンは別の食べ物と割り切って食べているそうです。
味はかなりあっさりで濃い味が好きな人はカウンターに置いてあるタレで調整するスタイル。生タマゴを入れている人も多かったですね。
ここからは海沿いをひたすら西に進みます。今回もやはり楽しそうな脇道があれば積極的に入っていきます。
30kmちょっと走って昼食は糸島市の「塚本鮮魚店」です。魚屋さんの様な名前ですが海鮮料理のお店。海鮮丼と天ぷらのセット、これがなんと2000円。朝のラーメンといい、福岡県の食事のレベルがやばいです。九州に通っちゃう人の気持ちわかります。
また、ひたすら玄界灘を右に見ながら国道202号と脇道を組み合わせて30km先の佐賀県の唐津を目指します。
唐津市街の手前の浜崎海岸という海岸に立ち寄り砂浜に入ってみましたが、結構締まっているように見えた地面が一部かなりブカブカで前輪を取られて転倒。しかし、そんな地面でしたから身体にも自転車にもダメージはなく助かりました。
唐津市街は今夜の宿泊地ですが、20km先の呼子港までイカを食べに行くミッションがあるのでまずは素通り。ダイソーに寄ってポケットティッシュのみ買いました。東京、神奈川では今年の花粉シーズンはすでに終了していますが、今回福岡空港に到着した後、鼻がムズムズし始め、ここまで走ってくる間に鼻水がかなり酷くなっていました。
唐津から呼子まで、行きは唐津湾沿いの国道382号で北上。とても長閑でのどかな道です。登りもキツくなく、鼻水以外は楽しくサイクリングできました。
呼子港に到着して早速お目当てのイカ料理店の河太郎に向かいます。
なんと!!まだコロナ禍の短縮営業が継続中ですでに閉店でした・・・あと、30分早ければ間に合ってました。自転車で走り回って周辺の他のお店もチェックしましたが、結局イカの活き作りが食べられるお店は一軒も営業していませんでした。
今回の自転車旅の最大の目的が風前のともしびです。しばらく呼子の街を自転車でうろうろし、「萬坊」のイカシューマイだけはなんとか食べることができました。
飲食店はやっていませんでしたが、港前の道端には干物を売っているお店が並んでいました。当初の予定通り、呼子のちょっと先の波戸岬キャンプ場でキャンプ泊ができていたら、これらの干物を買って焚火で炙ってビールや日本酒のつまみにして最高だったはず。イカにしても、キャンプにしても、リベンジあってもいいかもしれないです。
イカの活き作りは今夜唐津の街で探してみることにして、暗くなる前に唐津の宿に戻ることにします。
唐津への帰り道は内陸部の山越えのルートを使いましたが、そんなに激しい坂ではなかったので、特に苦労はなく、午後5時半過ぎに予約していた宿にチェックイン。今回の宿は、「Green Flamingo(グリーンフラミンゴ)」というイギリス人のご主人と日本人の奥様が営まれている民家ホテル。1日1組しか宿泊できないので、他のお客に気を使うことなく物凄く気楽にくつろげます。お2人のホスピタリティ、清潔なお部屋、翌朝お願いしたイングリッシュブレックファーストなどなど、どれも素晴らしく今回の旅のよい思い出となりました。
夕食は宿の方に教えてもらった唐津駅近くの居酒屋で無事にイカの活き造りを食べることもできました。
居酒屋のあとは、近くで締めのラーメン(本日2杯目)を食べて、小雨の中歩いて宿に戻り就寝。長い一日でしたが、終わってみれば大変充実したよいライドでした。
翌日は結局朝から雨模様でルート上の天気予報も芳しくなかったため、宿で輪行準備を完了。宿のご主人に唐津駅まで車でおくってもらい、博多駅まで鉄道で移動。
博多で友人おすすめのお好み焼きとごぼ天肉入りうどんを食べてから空港に向かい空路で帰宅しました。
自転車に乗ったのは1日目だけでしたので総走行距離は103kmでしたが、飛行機と鉄道の組み合わせも旅としてはなかなか良かったです。
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