荷物積載容量を増やす(オルトリーブバックローラープラス+ラックパックS)

自転車用に限らずバッグ選びって難しいというか楽しいというか結構はまりますよね。当然ながら「小は大を兼ねない」し、使い勝手を考えると「大も小を兼ねない」と思います。基本的には、持ち物の量とバッグの大きさが合っていることがとても重要で、それに使い勝手や機能を合わせて考えるとぴったりのバッグを探すのはとても手間のかかる作業です。しかも、そういう選び方を続けた結果として、その時々の事情に合わせてバッグの数はどんどん増えていってしまいます。「こんなのは私だけか?」と思うこともありますが、実店舗でもネット上でもバッグを扱うお店の数はとても多く、特にクラファンでもバッグの出展はかなりの数であることを考えると、結構みんな同じような感じなのかなとも思います。

自分の自転車キャンプ旅用のバッグでは、ここのところはパニアバッグにオルトリーブのグラベルパックQL2.1を使ってきました。グラベルパックはもともとバイクパッキングのフロント用のパニアとして開発されたらしく、容量は左右で25Lと控えめです。この控えめな容量のおかげで、持ち物は自然とウルトラライトな選択となり、また必要なものだけを厳選して持っていく癖がつくため、結果として装備重量を押さえることができるのは大きなメリットです。実際デイキャンプや自走のキャンプ旅では容量に不満を持つことはありませんでしたが、輪行、特に飛行機輪行では容量の小ささから若干の不便を感じることがありました。

たとえば、空港で荷物を預け入れるときには、自転車と預け入れ荷物合計で20kg以内に収める必要があり、そのためにはパニアバッグやフォークパックの中身はほぼ機内持ち込み用のバッグ(Sea to Summitのウルトラシルダッフルバッグ)に移して、バッグを空にしてから預け入れ用の大きなバッグ(IKEAのフラクタ)に詰め込むことになります。(ナイフなどの一部機内に持ち込めない荷物はそのままパニアバッグに入れ預け入れます。)その状態のフラクタバッグと自転車を合わせると預け入れ荷物の合計が大体19kg前後になります。機内持ち込み分のSea to Sumitのバッグには、重量制限のためフラクタバッグには入らなかったモノを詰め込むので、結構パンパンで持ち込めるサイズギリギリくらいになります。

左の青いバッグが預け入れのIKEAのフラクタ、右のオレンジのバッグが機内持ち込みのSea to Summit

で、目的地の空港に到着すると、今度は機内持ち込みバッグから中身を全部出して、パニアバッグとフロントフォークバッグに詰め直すのですが、この際に中身に対してバッグの容量がキツキツだと結構時間がかかります。キャンプ泊した翌朝出発前のパッキングも同様です。なるべく早くパッキングを済ませて出発したい時にこの荷物の詰め替えや収納に時間がかかってしまうと、その作業自体で結構疲れますし、自転車で走る時間も少なくなってしまうので、出来る限りサクっと楽に済ませたいものです。

そこでパニアバッグをオルトリーブとしては定番のバックローラープラスに変更してみることにしました。バッグローラープラスは左右合計で40Lですので、それだけで容量を15L増やすことができます。これで荷物を結構ラフに詰め込んでいってもロールトップの蓋がなかなか閉まらないということもなくなりそうです。

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グラベルパックとバックローラープラスの大きさを比較するとこのくらいの差があります。

さらに、パニアバッグをバッグローラープラスに変更すると、リアキャリア上のバッグをこれまで使ってきたトランクバッグRCからオルトリーブ「ラックパック」に変更することができます。ラックパックはしっかりとした生地の防水ダッフルバッグです。」これをリアキャリアに横向きに載せるとバックローラーシリーズのパニアバッグとストラップでしっかりと連結できる造りになっています。

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バックローラープラスとラックパックの接続の方法

ラックパックはS~XLまで4つの大きさがそろっていますが、私が今回購入した最も小さいSサイズでも容量は24L。トランクバッグRCの12Lと比べると2倍の容量があります。また、重量も若干トランクバッグよりは軽くなります。このラックパックSサイズの24Lは、私の使い方にかなりぴったりで、自宅を出る前に機内持ち込み用の荷物をすべてラックパックにつめてしまうことができます。そして機内預け入れ用の荷物はすべてIKEAのフラクタに詰めて、自転車とそれら2つのバッグを持って電車で空港に向かうと、空港到着時に荷物の詰め替えは一切しないで、荷物の預け入れを行うことができるようになりました。それまでは空港に到着してから荷物の詰め替えに10分ほど必要でしたが、朝の余裕がない時間にその時間と手間を削ることができたのは結構大きいです。

テント、寝袋、クッカーなどなど大体のものはラックパックのSサイズに収まってしまいます

結局、パニアバッグの変更で15L、トランクバッグからラックパックへの変更で12L、合計で27Lも積載容量を増やすことができました。引き換えとして、パニアバッグの変更で520g、トランクバッグからラックパックへの変更で-130gと差し引き390gの重量増となってしまいましたが、全体としてはメリットの方がデメリットを上回っていると思います。

今まで使ってきたグラベルパックとトランクバッグは、荷物が少ない場合には軽量で使い勝手もよいので、しばらくは処分しないで手元に残しておくつもりです。(実際、キャリアに簡単に脱着できるトランクバッグは日帰りのライドの途中で家にお土産を買って持ち帰るのに最高に便利です。)

実は前回の石垣島への飛行機輪行はバックローラープラスとラックパックのセットで行ってきましたが、荷物に関するストレスは圧倒的に少なくなりました。

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