4月から1ヶ月に1回のペースでJALのどこかにマイルを利用した飛行機輪行やってますが、今月は札幌新千歳空港に行きます。しかし、今回はフライトの時間の関係で結構変則的な旅となりました。
ハイシーズンの「どこかにマイル」の難しさ
観光ハイシーズンに近づいてくると、週末の土日のスケジュールではどこかにマイルの利用便を探すことが難しくなってきました。便の時間帯指定も入れるとますます条件が厳しくなるようです。(私の発着空港が羽田ということもあると思います) 下のようなエラーが出ると「その条件だと乗れる飛行機はないよ」ということですので、金曜日出発にしてみたり、月曜帰りにしてみたり、便の時間帯を変えてみたりなどなど条件を緩和して候補地が提示されるまでトライ&エラーを繰り返します。
今回は土曜日出発の月曜帰り、往復とも便の時間帯指定なしという条件で、ようやく福岡 釧路 札幌(新千歳) 帯広の4つの候補地が提示されました。この4つの中だとできれば避けたいのが福岡(この5月にも行ったし、暑いし梅雨もまだ明けてないから)、自分的に大当たりなのが釧路と帯広、まあOKというのが札幌(新千歳)です。申し込み翌日に送られてきた結果は目的地は札幌。まあOK、しかし、フライトのスケジュールがかなり難しいものとなりました。土曜日羽田発16:30 – 新千歳空港着18:00、月曜日新千歳発8:00 – 羽田着9:30。コレは計画にかなり制限がかかります。
まず到着時。夕方6時到着ということは荷物を受け取ってターミナルを出るのは6時半過ぎ。その時点でも結構暗いですが、自転車組み立て終わったらすでに真っ暗。そこから自走でキャンプ場に移動してテントの設営を行うのは現実的ではありません。(新千歳空港から自転車で15分くらいのところに「フォーエバーキャンピングパラダイス」というキャンプ場があって、ここならもしかしたら!と思ったのですが、受付が5時終了でそもそもアウトでした。)
帰りは帰りで、朝の8時に新千歳空港発のフライトですと、輪行の荷造りを考慮し、6時半過ぎには空港に到着している必要があり、空港に極近のフォーエバーキャンピングパラダイスであったとしても、キャンプ泊すると5時に起きてサイト撤収、6時過ぎに空港に向けて出発とこちらもハードスケジュール。そもそも土曜日夜着の月曜早朝出発ですから自転車に乗れるのは日曜日だけで、広大な北海道なのにあまりにも行動範囲が限られます。
2日ほどルートと宿泊のシミュレーションを繰り返し、最終的には以下のプランに決定しました。
- 土曜日到着後電車で小樽に移動、ホテルに宿泊
- 日曜日小樽から千歳までサイクリング(100km)、フォーエバーキャンピングパラダイスでキャンプ泊
- 月曜日早朝出発して帰宅
本当は2日間走りたかったですけど、プランが出来上がってみればこれはこれで結構充実した旅になりそうです。
- 小樽の鮨、札幌ラーメン、ジンギスカン
- 日曜日丸一日サイクリング
- 朝は早いものの一応キャンプ
- 月曜日仕事休まなくてよい
直前にキャンプ無しプランに変更・出発
ところが、1週間前から日曜日の天気が怪しくなってきました。私はタープを持って行かないので、雨が降るとテントの設営、炊事、撤収全てが苦行となります。そこで、最悪の場合の備えとして千歳の街にホテルを一軒仮押さえ、無料キャンセル期限ギリギリの水曜夜まで天気予報を注視しました。その間天気予報は二転三転しましたが、結局期限までに日曜日夕方の雨マークは消えずキャンプは断念。5月の唐津に続くノーキャンプの飛行機輪行となりました。とはいえ、千歳のホテルからは早朝のフライトに間に合うようにシャトルバスも出ているし、日曜日にサイト設営の時間を気にせずにゆったり自転車に乗ることができるし、良いこともあるのでとっとと気持ちを切り替えて出発します。
今回はキャンプ無しなので、バッグ類はシンプルにリアキャリア上にトランクバッグRC、ハンドルバーにアルティメイト6プラス、後はトップチューブバッグのみで。2泊の着替え、雨具、カメラぐらいならこれで十分です。トランクバッグもハンドルバーバッグもSea to Summitのウルトラシルナイロンバッグに入れて機内持ち込みとします。
新千歳空港から電車移動して小樽の鮨
予定よりやや遅れ午後6時30分くらいに新千歳空港到着。小樽まではJR千歳線・函館本線快速エアポート号で1時間30分です。
飲食店が早い時間に閉まってしまいそうなので、ホテルのカウンターに自転車と荷物を預け、チェックインを後回しにしてまずは夕飯に出かけました。ホテルから歩いて5~6分の「鮨処まえだ」さん。おたる屋台村の中にある比較的新しい小さなお店ですが、これから先忘れられないくらいの素晴らしいお寿司でした。
小樽三角市場で朝食後、札幌に向け出発
翌朝はホテルで朝の温泉、その後散歩がてら小樽駅前の三角市場に。「鮮魚食堂 かわしま」で銀鱈定食と八角のお刺身。こちらも最高。さすが北海道、美味しいものだらけです。
チェックアウト後にホテルの前で自転車を組み立て10時半に出発。今夜もホテル泊ということであまり時間を気にする必要がないため、かなりのんびりしてしまいました。今日は小樽から札幌を通り、千歳まで向かう100kmの行程です。10時半出発でのんびり走っても6時くらいには付きそうです。
まずは港の方までぶらぶらと走っていき、その後国道5号と道道125号で札幌を目指します。天気は晴、気温は22度くらいととても走りやすく快適です。
札幌ラーメン「彩未」
札幌までは大体40㎞、2時間程度で到着。市内はほぼノーストップで通過し、昨晩お寿司屋さんで隣のご夫婦から聞いた札幌ラーメンの名店「彩未」に向かいました。「地元の人ならまずココに行く」とのこと。ちょうど午後1時ごろに到着。さすがに人気店のお昼時15人くらい並んでいます。しかし、回転もとても早く15分ほど待って着席。一番オーソドックスな味噌ラーメンをいただきました。
スープも麺も野菜も肉もすべてが美味しい。最後の一滴まで飲み干します。
札幌のサイクリングロード
次のお楽しみは「札幌恵庭自転車道路」。札幌とその周辺には何本かサイクリングロードがあり、その中の一本「札幌恵庭自転車ロード」は市街からスタートしJR千歳線に沿うように伸びる北広島駅までの20kmちょっとの歩行者・自転車専用道路。
きれいに整備されたセンターラインがある片側一車線。進行方向別に歩行者と自転車の棲み分けも表示されていてかなり安心して走れます。雰囲気も上々です。
私は終点北広島まではゆかず、日本ハムファイターズの新本拠地エスコンフィールド近くで国道274号線に抜けました。ちょうど当日はエスコンフィールドで初めてドームの屋根を開放して試合が行われてたようで、PAの大音量が周囲に鳴り響いていました。
「あいすの家とエトセトラ」
国道274号を10分ほど走ると右側に大きなソフトクリームのオブジェ(?)。「あいすの家とエトセトラ」というスイーツショップのようです。ジェラートとソフトクリームがかなりの人気らしく、丹路伊駐車場にはかなりの数の自動車、レジにも20人くらい行列ができています。ちょっとひるみましたが、ラーメン食べてから1時間半ほど走っているので「補給」することにします。今日はよく並ぶ日です。イチゴショートとシャインマスカットのダブルのジェラート。見たまんまでとても美味しいです。
千歳川グラベル、恵庭の一本道、千歳市到着
アイスの家とエトセトラを出て2㎞ほど進み、国道274号と千歳川が接近したあたりで右折。千歳川の堤防の上のグラベルに出ました。よく整備されたグラベルで右に千歳川を眺めながらのんびりとグラベルライドできます。ここら辺、千歳川は護岸工事が入っていないので、川がそのままの姿でゆったりと流れていてとても癒される光景です。
その気があれば、本日ゴールの千歳市まで千歳川堤防のグラベルで30kmぐらい延々そのまま行けそうでしたが、8km走ったところで舗装路に戻ります。今度はひたすらまっすぐな畑の中の一本道。終点まで7kmまっすぐでした。これもやはり北海道ならではの道です。
その後はセイコーマートでコーヒー休憩を取り、無事に午後5時半ごろ千歳市に到着し、ホテルにチェクインしました。走行距離96.8km。坂らしい坂は小樽から札幌までの間に一つしかなかったので、獲得標高は476m(笑)のんびりとした楽しいライドでした。
夕食はホテル近くで生ラムのジンギスカン。さらに本日2杯目のラーメン。
ホテルに戻り、夜のうちに自転車をバラして輪行袋に詰めてしまいます。
帰りの日の朝、6時15分発のホテルのシャトルバスで新千歳空港へ。若干の心残りはやはりキャンプができなかったこと。昨日のライドの最中、雲が厚くなり「あっ、降るかも」と思った時はありましたが、結局雨には降られず、キャンプにしても問題のない天気でした。しかし、宿やキャンプ場の手配やキャンセルなど、事前の情報で判断しなくてはならないことなので、当日の天気は運としか言いようがありません。与えられた条件で安全かつ最高に楽しむという点では今回の旅も満足のいくものでした。
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