11月から仕事がかなり忙しくなってきており、かなり時間がたってしまいましたが、10月13日(金)~15日(日)にまたJALの「どこでもマイル」を利用して、飛行機輪行で宮崎県に行ってきました。
出発前に立てた予定では、1日目は宮崎空港に到着した後、西の山岳地帯に向かい、霧島錦江湾国立公園内の奥霧島御池キャンプ場で一泊。次の日には鹿児島県に入り志布志市まで南下、志布志駅から宮崎駅までは電車で移動して駅近のホテルで2泊目。3日目にホテルから宮崎空港まで自転車で移動、午前の飛行機で羽田に帰ってくる、という予定でした。
しかしながら、出発前からどうにも天気が怪しいです。宮崎空港に到着してすぐに最新の天気予報を確認しましたが、宮崎県一帯金曜日、土曜日が雨がちの予報で、特に金曜日夜のキャンプ場周辺が雨風が強い予報です。残念ながらその時点でキャンプは断念。金曜日は雨の確率が比較的低そうな宮崎県の太平洋岸を北上するコースを進むことにしました。キャンプ場にはキャンセルの電話を入れ、今日の宿泊は天気の様子を見つつ、道中で当日でも予約できるホテルを探すことにします。この時点でキャンプ道具一式は不要となったため空港のコインロッカーに預けて、かなり身軽な状態でスタート。風はあるものの気温は高くちょっと暑いほどです。
天気と相談したりコインロッカーに預ける荷物を詰め替えていたりしていたため、出発した時点ですでに午前11時30分です。さらに自転車を組み立てている時にフロントブレーキのワイヤーの先端のキャップが外れてワイヤーがほつれ始めているのに気付いたため、空港近くのダイソーで瞬間接着剤とビニールテープを購入して修理。修理完了時にはもうお昼を回ってしまいました。近くに評判のよい台湾料理のお店を見つけたので、ランチを食べてから本格的に出発することにします。
今回はニューマシンの投入。数週間前に組み上がったモノラルバイクのチタンフレームグラベルバイクMonoral GRでの初めての輪行です。まだ、あまり距離も乗っておらず、今回が初めての輪行かつロングライド。どんな感じなのか体感できるのが楽しみです。
出発後は右に太平洋を見ながら海岸沿いを進みますが、海もかなりの荒れ模様です。晴れていたらかなり気持ちよいでしょうね。海沿いには公園もあり、その中のサイクリングロードが木立の中を走る気持ちの良い道でした。
海沿いを30kmちょっと走って一ッ瀬川という川を渡るためにやや内陸に入り国道10号の日向大橋を渡ります。その頃、雨がぽつぽつと降り始めました。ファミリーマート新富店で休憩。雨雲レーダーの予報では、今後20㎞ぐらいの区間は雨に捕まるか捕まらないかギリギリな感じで、その後は雨雲は離れていくようですので、上手く雨をやり過ごせば何とか前進することはできそうです。時間はまだ午後2時半で、ホテル泊であることを考えると午後7時ごろまでは走ることが可能でしょう。休憩も含めて平均時速15㎞程度で進むと考えると、あと60㎞程度は走ることができます。その範囲でホテルを探してみると、JR日豊本線の日向市駅前に比較的安価なホテルを見つけ予約することができ一安心。
ファミリーマートを出発して、15㎞くらい走ったところで遂に雨足が強くなってきました。走り続けるのはちょっと難しいほどです。すると、ちょうどよく右側に道の駅の様な施設が見えてきたので緊急避難しました。施設は「ママンマルシェTAKANABE」といい、民間企業が運営しているようですが、地元産品を扱うマーケットとレストランの複合施設です。建物の外に自転車ごと屋根の下で休むことができるスペースがあったので、そこでアイスクリームとコーヒーをいただきながら雨が弱くなるのを待ちます。あまり濡れないうちに雨宿りと休憩ができたのはとてもラッキーです。
20分ほど経つと雨がかなり小降りとなったので再スタート。国道10号を離れ再び海岸線を北上してゆきます。この区間は地図と方角を頼りに小さな道を進んでいきましたが、美々津駅を過ぎた先で再び国道10号に合流、その後すぐに国道を右にそれ、美々津海岸方面に向かいます。いつもそうですが、こういう現地で自分で見つけた脇道、裏道に入っていくときの感覚が最高です。
美々津海岸には「神武天皇御舟出の地」という日本の神話上の史跡があります。とはいえ、実際その場所にはシンプルな碑が立っているのみでそれがなければ全く気付くことはないでしょう。しかし、その近辺の海岸の佇まいはかなり荘厳です。何のために作られたか調べてもわからなかった大型のシンメトリーの建造物(の跡?)もあり、不思議な感じのする場所でした。
また海岸の一本奥の道には「美々津伝統的建造物群保存地区」という、江戸~明治の町家づくりの建物を実用保存している街並みがあります。美々津はその時代、日向(宮崎県)と京阪神との経済、文化交流の拠点として栄えていたということですが、私が訪れた日は平日ということもあり、ひっそりとした美しい町という印象でした。自転車で走っていて気持ちが良い路地でしたので、写真も撮らずに乗車したまま通過してしまったのがちょっと悔やまれます。
美々津の街を過ぎると、その日最後の登り坂で登りきったところに「道の駅日向」があったので休憩。宮崎といえばフルーツ王国ということで、最後の補給食としてフルーツサンドを食べます。ここまで75㎞以上を走ってきての甘酸っぱいフルーツサンドですから美味しくないわけありません。
道の駅から日向駅前のホテルまでは約10㎞。途中で暗くなりヘッドライトを付けましたが、午後6時過ぎに日向第一ホテルに到着しました。駅近の当日予約で6000円ちょっとなのでお得です。自転車も部屋まで入れさせてもらえて安心。
ちょっと横になり休んだ後に近くの居酒屋で地鶏のたたき、その後ラーメン屋でラーメン。最後にはウイスキーの揃えの良いバーでハイボールを数杯飲んでご機嫌で部屋に入り就寝。バーでは他にお客さんがいないこともあり、マスターから宮崎県情報を聞き、珍しいウイスキーもいただいて、とても楽しい時間となりました。
本日の走行距離:86.5km 獲得標高:372m
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